映画『ブラックスワン』、ピアノ好きはぜひ!
先週、ようやく映画『ブラックスワン』を観た。これ、「ピアノ好きは見るべき!」デス。
バレエ『白鳥の湖』、白鳥と黒鳥の一人二役を演じるバレリーナの苦悩と狂気を描いた映画。黒と白といえばピアノです。実際、ピアノ伴奏によるバレエの練習シーンや、主人公や演出家の自宅にも何気なくピアノが置かれていて、ピアノの出番が満載。ピアノソロによる白鳥の湖のテーマに合わせて、白鳥の羽と黒鳥の羽をコラージュしたエンドロールが何より美しかった(ネタばれですみません)。
以下、ストーリーと解説(「ぴあ映画生活」より)
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するニナは『白鳥の湖』のプリマに抜擢。ただし芸術監督ルロイの演出で、純真な白鳥と邪悪な黒鳥との2役を演じなければならない。優等生タイプのニナは黒鳥をうまく演じることができず、しだいに精神的に混乱していく。
『白鳥の湖』のプリマをめぐり、正反対の内面を持つふたりの女性の苦悩と愛憎を描いたナタリー・ポートマンの最新主演作。ポートマン扮するニナは純粋で気品はあるが、狡猾さと官能性に欠けており、プリマを演じるためにはその二面性が必要。彼女は、危険な方法で自らのダークサイドを見出していく。監督は『レスラー』のダーレン・アロノフスキー。
子供の頃から、プリマドンナを目指して一心に精進したバレリーナの物語。主人公のお母さんが究極のステージママで、自身の夢を娘に託す姿にぞっとしました。実は、わがピアノの門下にも同じタイプのお母さんがいて、息子、娘を見つめる瞳に、時折、狂気を感じることがあります。バレリーナとピアニスト、素晴らしい舞台劇術の水面下には、激しくドロドロとした人間模様が渦巻いていそう‥‥。
主演のナタリー・ポートマンの陰に隠れてあまり話題になっていないが、引退寸前のバレリーナを演じたミドルエイジ、ウィノナラ・ライダーが、これまでの清純派のイメージとまったく違った激しい役を好演しており、びっくりした。
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