2009年、超時空要塞マクロスが宇宙へ
「そうだ、超時空要塞マクロスは、2009年に時空を超えるフォールド航法により、宇宙に飛び立ったのだ!」と、会社帰り、満員の地下鉄でつり革にぶら下がりながら思い出した。
マクロスが放映された1982年当時、21世紀なんてはるか未来だと私は思っていた。前年の1981年にスペースシャトルがデビュー。1990年代にはスペースシャトルで宇宙旅行ができるようになり、21世紀には宇宙ステーションに滞在‥‥なんて、ローティーンの私はのん気に想像していたのだ。
現実は、2009年6月現在、満員の電車に揺られて会社通勤している。時空を超えるフォールド航法どころか、地下鉄はしょっちゅう事故でダイヤが乱れる。科学は、想像したほど進歩していない‥‥。
さてさて。帰宅後、『超時空要塞マクロス』の映像を見直した。
いやはや、画期的なアニメーションだったんだ、と驚いた。マクロス以前のアニメでは、主題歌は“添え物”だった。ところが、マクロスは主題歌をストーリーの中核に置いた点がユニークだった。主人公の一人、アイドルのリン・ミンメイのポップスが、遺伝子操作で改良された戦闘人種に「文化」の概念を次第に目覚めさせるというものだ。テーマがミュージカルっぽい。劇団四季が興行しても大ヒットするのでは。
飯島真理(リン・ミンメイ役の声優も務めた)が歌う主題歌『愛・おぼえていますか』は、安井かずみ作詞、加藤和彦作曲。1980年代屈指のポップスの名曲だと思う。音楽全般は、ピアニストの羽田健太郎が手がけていた。“スペースミュージカル”にふさわしい、豪華メンバーだったんだな。
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