モーツァルト「ピアノ協奏曲 第20番」by F.グルダ
フリードリヒ・グルダの指揮とピアノ、モーツァルトのピアノ協奏曲 第20番 K.V.466 ニ短調。初めてグルダのコンチェルトの指揮を見た時、ホントに衝撃を受けました。「こんなので指揮をしていいんだ」と。酔っぱらいのオヤジがステージに上がって、オイオイいきなり指揮者の真似を始めたぞ!というのが、第一印象。腰をくねらせながらダンスをしているようにも見えて、ぷっと吹き出しそうになることも。同じ指揮&ピアノでも、アシュケナージなんてとってもサマになっていましたし。
いま一度、見直してみても、グルダの指揮はともかく、オーケストラは自分たちのモーツァルトを断固として演奏するぞ、って見えるのは私だけでしょうか(笑)。でも、ピアノは素晴らしいなぁ。「オヤジのモーツァルト」っていうか、この武骨な雰囲気はグルダならではだな。モーツァルトを演奏して、ミスタッチも味わいの一つにできるピアニストってグルダくらいだと思います。
もしかしたら、ベートーヴェンがモーツァルトのコンチェルトを指揮&ピアノ演奏したら、こんな野趣あふれる感じだったかも。特に、第三楽章前半のロマンティックなカデンツァは、ベートーヴェンの魂が乗り移ったかのよう。
第1楽章(前半)
第1楽章(後半)
第2楽章
第3楽章
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番
ピアノ/フリードリヒ・グルダ
指揮/クラウディオ・アバド オーケストラ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック
こちらの指揮はアバドなので安心できます(笑)。
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