10年間の振り返りは「もう一度、旗を立てなきゃ!」
今日は朝から大掃除を終えて、夜、東京駅から新幹線に乗りました。以前からちょっと行きたかった場所があったので、途中下車して1泊ホテルに宿泊。部屋のデスクでノートパソコンを開いて、ブログを更新しています。
ピアノを再開した頃、行きたい場所があった
昨日、ブログにこんなことを書きました。
ピアノを再開して10年、鍵盤うさぎの再起動を検討中
10年間もピアノを弾き続けて、演奏内容(質)、レパートリー(量)ともにこの程度か……という残念な想いがぬぐえません。今年一年を通して、ここは痛切に感じました。
(中略)
ここ数年、ピアノを再開した当初あった「10代の自分を取り戻したい」という、渇望のようなピアノへの想いが失せてしまっています。10年間を区切りにいったんこの楽章(第3期)に終止符を打ち、ピアノとの関わりやブログのあり方を変えようか、と思っています。
そう。ピアノを再開した当初、なぜ、あんなに熱くなれたかについて考えると、「10代の自分を取り戻したい」「10代の自分を超えたい」という目標があったからなのです。
その目標を(主観的にしろ)達成し、そこからピアノへの向き合いが徐々に惰性になってしまった。ここ数年は、何となく年に一度、年末に発表会に出て、夏にコンクールに出てと、ルーティンになっていました。
この文章を書きながら、先ほど、就職した頃、会社の先輩がしょっちゅう口にしていた言葉を思い出しました。それは「行きたいところに、まず旗を立てろ」というもの。あぁ、この言葉、すっかり忘れていた。
いや、思うに、ピアノだけでなく、私の40代の10年間の大いなる停滞は、ここに原因があったのではないか?
「もう一度、旗を立てる」宣言
私は社会に出る前、20歳を過ぎた頃に漠然と描いていた「なりたかった自分」「ありたかった自分」を、仕事においてもプライベートにおいても、30代後半にほぼ実現してしまいました。
そこで、さらに次の「なりたい自分」「ありたい自分」を描ける人は、次のステージに進めると思うのですが、私には貪欲さがありませんでした。次に旗を立てたい場所も見つかりませんでした。
今、思うと、「ここでいいや」という安定と安住という悪魔との契約書に、文面を確認せずにサインしてしまった、そんな気がします。
そうして「どうしようもない、うんざりする40代」が静かに始まりました。行きたい場所がない中、(今にして思えば)40歳になって、たった一つ旗を立てた場所が、ピアノにおける「10代の自分を取り戻したい」でした。
その旗の場所へは、幸運にも師匠・金子勝子先生との出会いによって、到達することができました。ですが、今度はピアノでさえ、行きたい場所をなくしてしまった。
というのが、この10年間の振り返りです。
「再び、こんな10年間を過ごすのは真っ平御免。もう一度、旗を立てなきゃ!」
これが2016年末、40代が残り2ヶ月になった私の偽らざる心境です。
さて、どこに旗を立てるか? この年末年始で決めようと思います。
「思います」じゃなく「決める」宣言。
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