「社会人アマチュアのためのショパンエチュード大演奏会」に参加します
年明け1月15日(日)、「社会人アマチュアのための第2回ショパンエチュード大演奏会」に参加します。下が演奏会の趣旨。
私たちは普段は社会人として一般の仕事を持ちながら、ピアノを楽しむアマチュアピアノ愛好家です。
好きなピアノを好きなように続けていける立場であるがゆえに、普段は、音大生や音高生が受験などで必須アイテムとされるショパンのエチュードをわざわざ弾くということはそれほど必要もなく、またリスト、ラフマニノフ、スクリャービンなどのエチュードについてもほとんど演奏経験がない人が多いようです。
今回、あえてそのエチュードという分野を必須アイテムとし、古今東西のピアノソロの“エチュード(練習曲)”と名付けられた分野を取り上げる演奏会を実施することになりました。
芸術性が高い作品が多く、また自らのテクニックを切磋琢磨することに興味を持つ仲間が一堂に会します。ぜひお越しいただければ幸いです。
第1回も参加のお誘いを受けていたのですが、人前でショパンエチュードを弾くというのは、いくら何でも無謀に思えて躊躇しました。ただ、第1回は聴衆として出演者の皆さんの熱演を聴き、「多少ハードルを高くしないと次のステージには進めないものだ」と大いに刺激を受けました。というわけで、第2回は参加申し込みした次第。
「ショパンエチュード(練習曲)」は、クラシックピアノを弾く人たちにとって特殊な楽曲でしょう。ピアノを習い始めると、一般的にバイエルやメトードローズに始まり、ブルグミュラー25の練習曲、チェルニー30番、40番、モシェレスまたはモシュコフスキーあたりの練習曲に進むのが「昭和の練習曲のすごろく」だったと思います。ショパンエチュードは、そんな練習曲すごろくの到達点でした。音楽大学のピアノ科の入学試験では必須の楽曲ですしね。
また、チェルニーの多くの練習曲は、エクササイズとしては意味あるものの、私には「聴くに耐えない」(あえてこう言いますが、積極的に「聴こう」と思う人は少ないはず)一方、ショパンエチュードは弾かずとも何度も聴きたくなる存在。革命のエチュード、別れの曲、黒鍵のエチュード等、一曲一曲を取り出しても魅力的だし、作品10、作品25のそれぞれ12曲を組曲のように聴く楽しさもあります。
至高のショパンエチュードではありますが、ベートーヴェンのピアノソナタ、バッハの平均律クラヴィーア曲集に比べると、私の周囲のアマチュアのピアノ好きの間で、積極的に人前で弾かれることはありませんでした。実際「ステージで弾くのはちょっと」という苦手意識を持っている人が多いはず。
理由は「難しい」の一言に尽きます。やはり音大ピアノ科出身者と一般社会人の演奏の間で、決して埋められないクオリティーの溝を感じるのがショパンエチュードなのです。子供の頃からの鍛錬が如実に現れるといいますか、テクニック以外の要素(構成力、歌心等)でカバーできないといいますか。
結局、「難しいのでステージでは弾かない」というのが苦手意識の根源なので、「弾くことで克服するほかないだろう」、そんな意図を参加メンバー全員が共有しているような気がします。
で、私は2曲演奏します。
エチュード Op.10-6 変ホ短調
エチュード Op.25-3 へ長調
うーん、人前で弾くなんてやっぱり無謀だ。
社会人アマチュアのための第2回ショパンエチュード大演奏会
■概要
日時/2017年1月15日(日)
11:45開場/12:05開演
18:35-18:55 ゲスト金子一朗ミニリサイタル
19:00終演
場所/小岩アーバンプラザ(東京都・江戸川区)
入場/無料
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■プログラム(予定)
第1部 12:05-12:55
戸谷博子
ショパン:エチュード Op.10-9
ショパン:スケルツォ第2番 Op.31
一瀬忍
ショパン:エチュード Op.25-1「エオリアンハープ」
アルベニス:イベリア第1集より第2曲「港(エル・プエルト)」
原田敦子
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39-9
ラフマニノフ:前奏曲 Op.32-12
竹本義就
ショパン:エチュード Op.10-6
ショパン:エチュードOp.25-3
中村香織
ショパン:エチュード Op.10-9
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第22番 変ロ短調 BWV867
(休憩/調律:15分)
第2部 13:10-4:10
早川礼子
ドビュッシー:12の練習曲より 第6番「8本の指のために」
ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット
ドビュッシー:ハイドンを讃えて
亀谷充
ショパン:エチュード Op.25-8
フォーレ:ノクターン第6番 Op.63
山野井泰彦
ショパン:エチュード Op.10-4
ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番 Op.22より第1楽章
野々村直哉
ショパン:エチュード Op.10-9
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「我が人生は愛と喜び」 Op.236
田澤英子
ショパン:エチュード Op.25-7
ショパン:ワルツ第8番 Op.64-3
阪下力
ショパン:エチュード Op.25-6
ショパン:エチュード Op.10-12 「革命」
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番 ハ短調 BWV847
(休憩/調律:20分)
第3部 14:30-15:30
工藤瑞子:
ショパン:エチュード Op.10-9
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻第9番 ホ長調 BWV878
谷亜希子
ボルトキエヴィッチ:ピアノのための10の練習曲より 第9番
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第22番 ヘ長調より第2楽章
福家幸子
ショパン:エチュード Op.10-5「黒鍵」
ショパン:エチュード Op.10-6
スカルラッティ:ソナタ K.380(L.23) ホ長調
浅谷佳秀
ショパン:エチュード Op.25-6
シューマン:交響的練習曲 Op.13より遺作変奏曲Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ、Ⅴ
向井玲美
ショパン:エチュード Op.10-9
シューマン:交響的練習曲 Op.13よりフィナーレ
甲斐祐子
ショパン:エチュード Op.25-9「蝶々」
リスト:3つの演奏会用練習曲より第2曲「軽やかさ」
(休憩/調律:20分)
第4部 15:50-16:55
多田充
ショパン:エチュード Op.10-4
J.S.バッハ:フーガの技法BWV1080より コントラプンクトゥス-4
小林創
ショパン:エチュード Op.25-5
ドビュッシー:12の練習曲より 第3番「4度のために」
カプースチン:8つの演奏会用エチュードより第3番「トッカティーナ」
奥山亜喜子
スクリャービン:エチュード Op.8-12
スクリャービン:エチュード Op.42-3、42-4
スクリャービン:エチュード Op.65-3
河本咲子
ショパン:エチュード Op.25-3
ハイドン:ピアノソナタ第31番 XVI-46より第1楽章
吉村英二
ショパン:エチュード Op.10-5「黒鍵」
スクリャービン:詩曲「焔に向かって」Op.72
岡嶋拓也
ショパン:エチュード Op.25-3、25-8、10-7、10-10、10-11
J.S.バッハ:平均律第2巻第19番 イ長調 BWV888
(休憩/調律:20分)
第5部 17:15-18:15
不破友芝:
ショパン:エチュード Op.10-1, 10-2
スメタナ:演奏会用練習曲 ハ長調
本多真子
ショパン:エチュード Op.10-4
ショパン:バラード第2番 Op.38
福水有紀子
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39-2
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39-9
今井清裕
ショパン:エチュード Op.10-10
ショパン:ポロネーズ第5番 Op.44
堀田晶子
ショパン:エチュード Op.25-6,25-7
メシアン:4つのリズムエチュード 第1曲「火の島第1」
(休憩/調律:20分)
ゲスト演奏 18:35-18:55
金子一朗
スクリャービン:8つのエチュード Op.42(全曲)
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