PTNA新百合ヶ丘ピアノステップ@昭和音大へ
昨夜は、師匠・金子勝子先生主宰の新百合ヶ丘秋季ステップ。実に一年半ぶりのピティナステップだった。
ただ、10月は仕事が佳境のため、昨日は昼間、会社でお仕事。夕方5時に会社を出て、小田急線で新百合ヶ丘に向かった。本当は、池袋か渋谷のスタジオで指ならしをしてから出かけたかったけど、どうにもこうにも仕方がない。
6時前に会場に着いたものの、気分がまだオフィスモード。頭の中でカタカナIT用語がうごめいている。やはり本番がある日は、朝から身体の中を音楽で満たしていかないと、ピアノを前にしてもモードが切り替わらない。
残念なことに、会場の昭和音楽大学のホール「ラ・サーラ・スカラ」は、ホールの外にロビーがない。エレベーターを5階で降りると、いきなりホールの入り口がある。「ラ・サーラ・スカラ」は、ホールというより音大の“実戦シミュレーション教室”という趣なのだ。
私は、たいてい本番の前は、ホールの外のロビーで一人、これから弾く曲を胸のあたりで響かせるようなイメージトレーニングを行う。仕方がないので、一度1階に下りたものの、1階の教室はすべて音大生が練習に使っていた。あちゃ。今度は4階に上がってみたら、バレー教室で女子がレオタード姿で踊っていた。うろちょろしてたら、変態オヤジに思われちまう。
仕方なく再度5階に上がったら、この夏、国際アマコンに一緒に参加した同門の社会人Kさん、同じく同門の中学生「熱情少年」親子、そして先日、テレビ「題名のない音楽会」に出演した小学生・子牛先輩(牛田智大クン)親子が登場。
「うさぎさんの演奏、楽しみにしていますよ!」と子牛先輩ママ。「えっ? 私の演奏、聴かれるのですか?」、今日はホントに準備不足なんですが。
なんてやり取りを廊下でしていたら、あっという間に本番タイム。ホールへ入場。
うーん、いかん。緊張感がない。
このホールで演奏をするのは三回目であること。同門の知人が多いこと。何より、さっきまでオフィスで仕事をしていたこと。よーし、本番!という緊張感が足りないのだ。リラックスというのとはちょっと違っている。いい意味での緊張感がないと、ヘンなミスしちゃいそう‥‥。
第七部、9人が演奏する中で私は8番バッター。前の方々の演奏、楽しく聴かせていただいた。何だか、自分が演奏するの忘れてしまいそう。十分に楽しんだ後、私の名前を呼ばれてステージへ。
下の二曲が今日のメニュー。
クープラン/クラヴサン曲集 第13組曲より「葦」
ラヴェル/ハイドンの名によるメヌエット
いずれも小品なので、あっという間に演奏終了。
演奏を終えての感想は二つ。
●クープランでダンパーペダルを使いすぎた。
●二曲とも、ちょっと過剰なカンタービレだった。
後ほど、三人のアドバイザーの先生からいただいた講評も、この二点を指摘いただいていた。
ペダルが多すぎるのが残念でした。ペダルはほとんど使わなくてよいのではないでしょうか。端正な中にそこはかとない余情を漂わせないとと思います。身体を動かしすぎるとコントロールが難しくなるので注意してください。
拍子をしっかりキープし、元のリズムにトリルが入るように、あまりくずしすぎないで下さい。バロックの曲です。ペダルも多いと思います。少々ロマン派の歌い方になっていました。ペダルにもう少し耳を傾けてください。
音色&バランスはとても素敵でしたが、ペダルが惜しいです! ペダルがなくても、ここのホールではOKでしょう。
ちなみに評価は、三人のアドバイザー共に「Great」=(優・良・可・不可でいうところの「良」)
なぜ、ダンパーペダルで失敗したか?
実は、うちの防音室の壁には吸音器具をつけている。なので、防音室の中で演奏すると、ほぼ反響がない。なので、無意識のうちにダンパーペダルで音をつなぐクセがついてしまった。
で、今日のようにいきなりホールで演奏すると、思わぬ反響にドギマギ。少しでもリハーサルをしていたら、バランスを修正できたのだが。これは、今後の課題だ。
よかった点としては、
ラヴェルの和音の色彩はよく出ていました。
(ラヴェルは)全体によくまとまっていたと思います。
と。
なんせ、ラヴェルを人前で弾くのは初めてだったので、ちょっと自信がついた。
終了後、金子門下の男子三人で記念撮影。左から子牛先輩(牛田智大クン)、鍵盤うさぎ、熱情少年(背丈が合わない!)。あともう一人、小熊先輩も昼間に参加していたらしいが、会えずに残念。
追伸:
今日も、一緒にステージに立った女性参加者のお一人から、「ブログ見ています!」とお声がけいただきました。ありがとうございます。ここのところ、金麦妻ネタに傾きがちでしたが、ピアノの話題もちゃんと発信していかないと!と決意を新たにしましたデス。