羽生善治氏が語る、子供の頃に始めるメリット
子供の頃に将棋を始めるメリットについて、棋士・羽生善治氏がこんな言葉で語っています。
確かに。
私、小学生の頃はピアノが嫌で嫌で仕方がなかったのです(「男のクセにピアノをやっている」というクラスメートの陰口が嫌だったのです)。それでも、どんなに嫌だった思い出であってもピアノに触れていた経験がなければ、中学生になって本格的にやろうとは思わなかったかな。
それに、40歳をすぎて「戻ってやり直したい」と思ったとき、一から取り組むのとでは確かに選択肢の幅が違っていた。
アマチュアの場合、子どもの頃からピアノを始めても、大人になってピアノを始めても、高い視座から眺めると、本質的に大きな違いはないと思います。
大人のピアノはコンテンツ(演奏そのもの)よりも、コンテキスト(何が語られるのか)が大切ですから。
ただ、手の運動能力、音を聞き分ける耳、リズム感における、「やれることの選択肢」は広がりますね。でも、それは相対的なメリットであって、絶対的なものではないと、私は思っています。