「愛と青春の宝塚」にノックダウンです!
昨夜、生まれて初めて「宝塚」のステージを観ました。厳密にいうと、宝塚歌劇ではなく「愛と青春の宝塚」というミュージカルなのですが、元宝塚のトップスターが主役四人を務め、バックも元タカラジェンヌばかり。ダンスやレビューのシーンも満載で、十分に宝塚歌劇の魅力を満喫しました。
いや、満喫どころではなく圧倒されました。私は、中学~大学を阪急電車で通学しており、毎日、宝塚歌劇の車内広告を目にしていたのにも関わらず、どうして今までホンモノのステージを観なかったのか? 激しく反省しました。
どうして、観なかったんだろう‥‥思い起こすに、ヅカファンのおばさま方が苦手だったのだと思います。ヅカファンの女性って、男性を強力なバリアで跳ね返し、女性だけで群れるじゃないですか。宝塚歌劇の男役には饒舌なのに、リアルな男性はダメみたいな。アキバ系二次元男子に近いマインドを感じていました。
ある意味、男性に媚びない女性だと思うのですが、磁石のN極とN極を無理矢理くっつけようとしても、ビヨーンと離れてしまうような、言葉にできない近寄りがたさを感じていました。
ヅカファンの女性の皆さま、ごめんなさい! 昨夜のステージで、私の間違いに気がつきました。
宝塚の男役、カッコよすぎる。あれ、一度観たら、もうリアルな男性では満足できませんわ、って男の私でも思ったもん。「ウォー!」って。‥‥昨夜の主役は真琴つばささんでした。
私が憧れる金麦妻がリアルな世界にいないように、宝塚歌劇に出てくる男なんて現実の世界には絶対にいません。それでも、理想の男を追い求めたくなる気持ちはよくわかります。私だって、それでも金麦妻を追い求めてしまうもん。
あとね、歌がうまい! コーラスがいい! ダンスがうまい! 子どもの頃、週末のテレビ番組『ザ・タカラヅカ』でステージの録画を観ていましたが、ステージの魅力はライブじゃなきゃ、わからないです。
もう、「ピアノをやめて、歌とダンスに転向しようか!」なんて思ってしまいました。マジで。
それはともかく、ミュージカル「愛と青春の宝塚」は、第2次世界大戦中の宝塚歌劇団を描いたシリアスなストーリー。歌とダンスを忘れず力強く生きていくタカラジェンヌの姿を描いています。
宝塚大劇場の閉鎖、満州への慰問公演、空襲、仲間の死‥‥後半は、女性の鼻水をすする音とティッシュの音が‥‥出かけて損はないミュージカルでした。
うさぎは、下の満州の冬の平原で、戦地に向かう兵士と語らうシーンがグっと来ました。