ジョン・レノンモデルのスタインウェイを弾いた
昨年くらいから、いろんな場所で「鍵盤うさぎさんですか? ブログ読んでます!」とお声がけをいただきます。「ホント悪いことはできないな」と思っております。
スタインウェイジャパンからのお誘い
そんな中、なんと!スタインウェイジャパンさんから、ジョン・レノン限定モデルのグランドピアノ「イマジン・シリーズ」が出るので「鍵盤うさぎさん、ぜひブログで記事に!」と、知人を通じてお招きをいただきました。専門の音楽ライターさんならともかく、私のような“なんちゃってブロガー”をお招きいただくとは恐れ多いことです。ですが、せっかくの機会ですので、大田区にあるスタインウェイ社の倉庫まで取材(!)に出かけてまいりました。
実は「もしや、スタインウェイ社の新しいダイレクトセールスでは?」と、少しばかり不安ではありました。出かけてみると「おめでとうございます! 鍵盤うさぎさんは新しいピアノに触れる機会に当選されました。鍵盤うさぎさんだけに特別価格でグランドピアノをご提供いたします!」なんてことはないだろうか、と‥‥。
さて、東京モノレールの流通センター駅で、広報担当マネジャーのAさんと待ち合わせ。駅を下りると、スタインウェイの女神さながら、上品かつ洗練された笑顔の女性が立っておられて、ひと目でAさんと分かりました。さて、倉庫はどちら方面に歩くのかなと思ったら、いきなりタクシーに乗ることに。倉庫はとっても遠くにあるらしい。ま、グランドピアノをたくさん保管する倉庫が駅の近くにある必要ないですね。
大型トレーラーがいっぱい並んでいる、倉庫街を15分ほどタクシーに乗ると、何の変哲もない巨大な倉庫の前に到着。入り口だけ見ると、工作機器や業務用冷蔵庫が置かれている倉庫となんら変わりないです。殺風景な入り口は、かなり意外でした。
ところが、倉庫の重い扉を開けると、じゃーん!とスタインウェイのグランドピアノ様がズラリと鎮座されております。
ジョン・レノン、太っ腹!
その最前列に、真っ白なジョン・レノンモデルのグランドピアノが。
一つ、名曲「イマジン」はスタインウェイのピアノで作曲したこと。
‥‥へー? フェンダーのローズとかエレクトリックピアノで作曲したイメージがありました。
一つ、1971年に奥さんのオノ・ヨーコに、誕生日プレゼントとしてスタインウェイの白いグランドピアノを贈ったこと。
‥‥ジョン、なんて太っ腹!
一つ、昨年2010年がジョンの生誕70周年であること。
‥‥彼、生きていたら「古希」だったのですね。
なわけで生まれたのが、この「イマジン・シリーズ」。
いろんなこだわりが随所に施されています。
まず、どーんと目に入るのが譜面台のイラスト。これは、「セルフポートレート」「カム・トゥゲザー」「フレダ・ピープル」「グランドピアノ」四つイラストから一つを選べると。私、四つの中では、やっぱり「セルフポートレート」かな。
次に、鍵盤の蓋を開けると、高音部にジョン・レノンのサインが添えられています。でかでかと描かれていない小さいサインが、センスよし。
その他、鉄骨フレームに「イマジン」の楽譜が描かれていたり、天屋根を開くと側板の内側に「イマジン」の歌詞のフレーズが書かれてあったり、シリーズ名とシリアルナンバーが刻印されたメダリオンが取り付けられたりと、ジョンのファンにはたまらない演出の数々。
せっかくなんで、私、イマジンシリーズで「イマジン」を弾かせてもらいました。
うーん、はっきりいって音に特別感はないです。あくまで、スタインウェイのグランドピアノの超上質な響きです(当たり前ですが)。
では、ここでジョン・レノンご自身の演奏で、名曲「イマジン」をどうじょ。
さて! このスタインウェイの「イマジン・シリーズ」。ニューヨークとハンブルクの両工場で生産されて、M-170、O-180、A-188、B-211、D-274の五つのモデルから選べます。
ちなみに、上の写真のO-180モデルは、メーカー希望小売価格で1200万円(税込)。専用ベンチ付。
ぜひ、ご自身の目でご確認を!
次のスケジュールで展示されますので、気になる方、ぜひ出かけてみましょう。その際、お店のスタッフには「鍵盤うさぎのブログで知った」と言ってもらえると、うれしかったりします(笑)。
【展示スケジュール】
■ 2月26日~3月6日
松尾楽器商会・西宮北口店(兵庫県西宮市) Tel:0798-68-0160
■ 3月10日~15日
日本ピアノホールディング(群馬県高崎市) Tel:027-363-1262
■ 3月19日~30日
松尾楽器商会・日比谷本店(東京都日比谷) Tel:03-3539-1711
最後に、左はスタインウェイジャパン社の広報のAさんと、右は取材時にいただいたスタインウェイ社特製クッキー。おいしかった!