チェンバロの巨匠、グスタフ・レオンハルト来日
チェンバロの巨匠、グスタフ・レオンハルトがご存命とは! 5月に来日、トッパンホール、津田ホール、東京文化会館小ホールで、三公演を行うとの情報をマイミクさんの日記で知った。早速、5月31日、東京文化会館のチケットをゲット。
1928年生まれの82歳。私がレオンハルトの演奏に初めて接したのは、1982年、中学三年くらいだろうか。当時、フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラが古楽ブームを巻き起こしており、雑誌『音楽現代』を読みながら、オランダ発の新しいムーブメントに、私はアンテナを立てていた‥‥なんて早熟な中学生だ(童貞のクセに)。
で、テルデックレーベルのブリュッヘンのLPを何枚か買ったのだが、コレルリの「ラ・フォリア」が入ったリコーダーソナタ集があって、そのチェンバロを弾いていたのがグスタフ・レオンハルトだった。なお、チェロの演奏は名手、アンナー・ビルスマ。
今でこそ、バロック以前の古楽器の認知は高いが、80年代当時、ビオラ・ダ・ガンバやバロックバイオリン、チェンバロなどで紡がれる響きはと
びきり新鮮だった。それまでは、バッハの管弦楽組曲だって、カール・リヒター指揮の壮麗なオーケストラで聴いていたし、それがバロックだと思っていたから。
少年の頃に出合ったあの驚きを、今こそじかに体感するのだ!