2010年=「ショパンイヤー」の傷が深い
昨年、「これでもか!」と言わんばかりに、ショパンを聴かされたので、ちょっとショパンの音楽にアレルギー反応が出ています。
パソコンにもスマートフォンにも、ショパンの楽曲のMP3ファイルが山ほど入っているのですが、三か月ほど、聴いていない気がします。
別にショパンの音楽が嫌いじゃないのだけど、何だかほとんど聴いてしまったし、新しい発見がないというか。
あと、ドーンと感情が入っていて重いのです。ま、それを言うと、ロマン派のヴィルトゥオーゾなピアノ曲全般が、ちょっと今しんどい。
うーん、例えば、仕事を終えて疲れて帰ってきたら、友人から電話がかかってくるわけ。
で、ショパンの楽曲って、「オレ、やっぱりアイツのこと忘れられないんだよ」と、えんえん失恋話を聞かされる感じなんです。
で、リストの楽曲は、「今期、営業成績トップなんだよ。オレってイケてるよなー!」と、えんえん自慢話を聞かされる感じなんです。
で、シューマンの楽曲は、「オレは、やはりもっともっと国が芸術を支援すべきだと思うんだよ」と、収支の裏づけのない理想論をえんえん聞かされる感じなんです。
ごめん、オレ、今日疲れているから、電話切っていい?
‥‥なわけで、最近は、バロックばかり聴いております。
ディスカッション
コメント一覧
吹きました。(苦笑)
ただ、ショパンだけはちょっと違うかなあ。昔はそう思ってたんだけど。最近イメージ違うかも。
楽しく読みましたが、ゴメンナサイ! シューマンもちょっと違うかなあ・・と。
あと、晩年のリストもひと味違います。
>茜さん、scriabinmaniaさん
とにかく、ロマン派の楽曲って、作曲家のパーソナルな想いをでっかい花束にして、「はい、受け取って!」って無理矢理に渡されるような感じが、いま、ちょっとしんどいのです。
ただ、確かにリストの晩年の「巡礼の年」あたりはいいですね。
> 作曲家のパーソナルな想いをでっかい花束にして・・・・
それはわかるような気がします。
たとえがうまい! すごくわかります。
私も病気入院~退院した後はしばらくバッハしか弾けなかったです。
聴くのもダメ、考えるのもダメというのは「スペインもの」でした。
熱気むんむんの暑苦しい男が寄ってくるみたいでね。
スペインものが弾けるかどうかというのは、「元気」のバロメータでもあります。
わたしもコーヒー吹きそうになりました。
ショパンイヤーが終わってからショパン練習しているわたしですが、なんとなくわかります。
香菜さん、桃ままさん、コメントありがとうございます。あぁ、スペインものは元気がいいときじゃないとダメですね(モンポウを除く)。私の場合、元気のバロメーターって何だろう。クイーン、ジャーニーあたりでしょうか。