音大一年生、ももえちゃんからのお便りです
鍵盤うさぎラジオをお聴きの皆さま、週末の夜、いかがお過ごしでしょうか。うさぎは月を眺めつつ、人生の不条理と非合理について思いを巡らせていたところ、ラジオネーム、ももえさんからこんなお便りをいただきました。
Commented by ももえ at 2011-01-15 20:37
私は今某音大一年のピアノ科です。
周りに一般企業を目指す友人が少なく、また学校側もそれについて支援するような体制の整っていない学校です(演奏家を目指す人が多いです)…。
しかし私は一般企業を目指しています。
もっと色々なアドバイスがほしいです、、、泣
うーむ、ももえちゃん、一年生だよね。短大生かな。四年制の音大なら、一年生で就職を意識しすぎるのは、ちと早いんでないかい? 新卒採用で企業は学生の何を見るのか。一番は大学生活で何を考え、何をやってきたか、なのだよ。
就職氷河期といわれる昨今の状況に焦る気持ちはわかる。でも、ピアノが好きで、音大に入学したわけだから、まず、ピアノで何かをやりとげること、これが一番大切なことだと思う。
なんて回答だったら、ありきたりで物足りないと思うので、一つうさぎから提案。音大ピアノ科学生として本領を重視しつつ、就職活動に役立つ方法だ。
明日から一年間、ピアノ練習日誌をつける。日記じゃなくて「日誌」をつけるんだ。日誌には、まず目標を明記すること。「期末テストでショパンのバラード第四番を弾く」でいい。その上で、毎日、練習時間、集中力の度合い(例えば星五段階)等をつける。やった部分練習も書いておくといい。目標への進捗の度合いも書く。
三か月(四半期)が終わった段階で、それらを数値化する。練習時間=60分→30日、90分→15日、集中力=★★★★→25日、★★★→15日って感じ。厳密でなく大まかな指標でいい。そうすると、しっかり練習できる曜日、サボりがちな曜日なんて把握することができるのでは?
会社員、特に営業マンはその日の売上金額、訪問先の顧客の反応等を日誌に記録していく。その日誌をもとに、自分の強みや弱み等をあぶりだして、次の三か月(四半期)で上司と共によりよい方法を考える。
練習日誌の記録と分析、これを続けることで、ビジネスパーソンとしての基本動作が出来上がるのだ。
ピアノ科の学生としてしっかり勉強をする。そして、日誌を書いてデータ化と分析を行う。一年間しっかり続けることができれば、その日誌は、一般大学の学生に勝るももえちゃんのプレゼンテーション資料になるはず。
面接官に胸を張って、その練習日誌を渡すといいよ。