モダンピアノで弾くF.クープラン「神秘の防壁」
フランソワ・クープランのクラヴサン曲集 第6オルドルより「神秘の防壁」。昨年のPTNAグランミューズA1部門で2位になられた中村香織さんの演奏。
中村さんのクープランは、昨年の国際アマコンの本選、朝錬リハーサル、PTNAステップ等で何回か聴かせていただいた。彼女の装飾音、トリルやモルデントには独特の音色がある。ピアノのトリルとは違ったチャンバロに近い音色。あえて言葉にすると「パラパラン」って響きだろうか。チェンバロも弾き込んでおられるゆえ、このユニークな音色の装飾音を奏でることができるんだろうな。
アレクサンドル・タローのCDと彼女の生演奏を聴いて、私はフレンチバロックに目覚めた。昨年、バネ指にならなければ、12月の門下発表会では、もともと「ゆりの花ひらく」「神秘の防壁」「葦」の三曲を演奏するつもりだった。遅ればせながら、今年はこの三曲をそろえたいと思っている。