半年ぶりの師匠のご自宅でのレッスン
ブログを読み返すと、なんと前回のレッスンは5月25日。それもホールでのリハーサルレッスンだったので、ご自宅に伺ってのレッスンは実に半年ぶり。この夏は、いろいろあったからなぁ‥‥。
昨日は、夜6時半に会社を出て、渋谷のヤマハで一時間ほど指慣らしをしてから、先生のご自宅へ向かう。
下の二曲を見ていただく。12月末の発表会で演奏予定。
クープラン/クラヴサン曲集 第13組曲より「ゆりの花ひらく」(使用楽譜)
モーツァルト/ピアノソナタ ト長調 K.V.283(使用楽譜
最初に「ゆりの花ひらく」。
右手のメロディーはきれいに歌っているが、左手のベースの軸が決まっていないと師匠。左手のベースだけ取り出して、しっかり流れをつかむことが必要だな。あと、ソフトペダルの有効活用を考えよう、と。最初のリピート部分まで、すべてソフトペダルを踏んで二本の弦で弾くのもいいかも。
実は、発表会で私の前の男性がショパン「24の前奏曲」の後半12曲を弾くので、激しいニ短調の曲で終了する。なので、弱音のクープランとの対比が面白いはず。
モーツァルトのソナタ。第一楽章、第二楽章をざっと弾いて指摘を受けた点をいくつか。
第一楽章は、第一主題と第二主題のトーンを明確に分けること。第二主題が女性らしく弾くなら、第一主題をもう少し朗々と弾いた方がよい、と。
両楽章を通して、左手のアルベルティバス、親指をもっと脱力すること。
右手、三度の場合は高音を出して、低音はいくぶん弱く。
ところどころ、鍵盤を弾いた後、指に力が残っている。弾いた後にすぐに脱力しないと、音が硬くなる。
要は、脱力がちゃんとできたタッチじゃないと、モーツァルトらしいリリカルな響きは出ないということだ。ここ次回のレッスンまでの課題。
レッスン終了後、帰り際に「ぜんぜんピアノに触れてなかった割には、しっかり弾けているわよね。発表会の曲、まだ、ぜんぜん形になっていない人いるわよ」と。
10代のときに弾いた曲は、身体がしっかり覚えているもので「若さの貯金」だな。
また、「うさぎさん、モーツァルト、向いているんじゃない?」と。
わ、これ、「ショパン、向いているんじゃない?」と言われるよりもうれしいです。モーツァルトを笑顔で弾ける、スマートな大人の男性って素敵です。