クリスマスエキスプレスで出かけた代官山へ
昨日は、昼過ぎから仕事のパートナー訪問がずっと続き、ラスト、代官山の会社の訪問が終わったのが、夜7時前。ちょっと疲れたので、旧山手通り沿いのカフェ・ミケランジェロにて休憩した。代官山の定番カフェなのに、店内は私一人。広い空間を占有させてもらった。
代官山、初めてこの地名を知ったのは、高校生の頃に読んだ田中康夫氏の小説『なんとなくクリスタル』だったっけ。20歳になって、学生時代の嫁さんと初めてこの街に来たとき、私の地元・大阪にないおしゃれな街並み(あえていうと帝塚山が近いか)にテンションが上がったことを覚えている。一方、ヒルサイドテラスのカフェに入ったら、コーヒー一杯700円という値段にびっくりしたことも。
それから何度、代官山に出かけたことだろう。ちょうど11月からクリスマスにかけてのこの時期は、ショップ、レストランの明かりそのものが街を彩る楽しいシーズン。六本木ヒルズや大手町の「わざわざ飾られたイルミネーション」よりも、代官山の街の明かりの方が私は好きだ。
「そういえば、クリスマス専門ショップ、まだあるかな?」 と、ヒルサイドテラスをのぞいてみたら、「クリスマスカンパニー」はまだ健在。繁忙期に向けて、スタッフがてきぱきと店内在庫の確認中だった。「東急東横線沿線に住んで、休日、娘と一緒に買い物に来たら楽しいだろうな」と、かなわぬ妄想に胸をふくらませちまった‥‥。
ここ10年ほど、職場が恵比寿だったので、隣町の代官山は身近な存在になってしまい、昔のようなハレの気分は失せてしまった。けれど、クリスマス、バレンタイン、バースデーと、新幹線に乗って東京に出かけた頃の気分を、秋の夜の代官山はふと思い出させてくれる。
JR東海「クリスマスエキスプレス」のCMシリーズ。1992年の吉本多香美バージョンが一番好き。