そろそろショパンコンクールについて語っておく

2015年10月27日

サッカーW杯南アフリカ大会は、サムライブルーが敗北した途端、「ニッポン全国、大会終了!」てな空気がありました。一方、ショパン国際ピアノコンクールは、二次予選で日本人が全滅しても「ショパコン終了!」という雰囲気はありませんね。それでも、皆さんガックシ来たのでは?

今回は私、門下出身、前回のファイナリスト、大崎結真さんの再チャレンジを熱烈に応援していただけに、二次予選落ちの知らせはショックでした。昨日、子牛先輩(牛田智大クン)のお母さんと12月の発表会の事務作業について電話でお話した際も、お互い意気消沈。

なんで、こんなにガックシ来るのだろう?

たぶんね、私自身、歳を取ってしまったのか、今回のコンクールはどうしても親目線で見てしまうのです。優勝はボジャノフなのか、クルティシエフなのか、それともデュモン?ってことより、日本人コンテスタントのパパ&ママはどうされているのかな、と。

私の息子は器械体操をやっています。東日本大会に出場できるほどの技量を持っているので、PTNAのコンペでいうと地区本選レベルでしょうか。毎週土日は、クルマで一時間ほどかかる体育館への送迎や器具の設置準備で、私も妻も結構時間が取られます。首都圏で大会がある場合はいいのですが、北海道で大会があったりすると宿泊費・交通費がバカになりません。

東日本大会レベルでこれですから、ショパンコンクールなんて、親としてホント想像を絶しますよ。幼少の頃からここにいたるまで、コンテスタントのパパ&ママは壮大な時間と莫大なお金を費やしてきたはず。ワルシャワの街に立った際、子供とは違った深い感慨があったことでしょう。

ただ、ピアノにしろ器械体操にしろ、結局のところ親って本番では何もできないわけで、そのもどかしさって中々つらいものです。
世界最高レベルのコンクール参加者のパパ&ママは、世界最大レベルのもどかしさを抱えているはず。

しょせん親心、されど親心‥‥。

ショパンコンクール、三次予選が終わってそんな痛みを感じました。

下は、大崎結真さん、10月11日の演奏。バラード第3番。


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