どぶさらい、そしてPTNAグランミューズ決勝
しかし、どうして真夏にこんな作業をするのでしょう? 炎天下、フツフツとした沸いてきた怒りと共に、役員さんに訊ねてみました。すると、秋の運動会を前に、夏休みの後半、校庭の除草&側溝どぶさらいをするのが、地域の長年の慣例とのこと。なるほど。
あ、今年の運動会は長年の慣例を破り、すでに春に開催済みじゃないか!‥‥ってことは家に帰ってから気がついたので後の祭りでした。
そりゃ、除草&側溝どぶさらい作業よりも、グランミューズ全国決勝の方が楽しいに決まっています。でもね、万が一、私が全国決勝に進んだとしても、涙を飲んで、校庭の除草&側溝どぶさらいを選択したことでしょう。
もしも、除草&側溝どぶさらい作業をブッチして、ピアノのコンクールなんぞに行こうものなら、妻&ご近所の主婦から中国・文化大革命ばりの糾弾を受けるはず。
ピアノ弾いてらしたのよ。
ありえないわよねー!
造反有理!革命無罪!
なわけで、今日は一日、軍手にスコップで、友人のステージに思いを馳せていました。
で、夜、結果発表!
きゃ! 友人&知人が続々と入賞しているではありませんか! ステップやコンクールでしばしばご一緒させていただいているShinjiroさんは、ダブルス&シングルス両方で入賞。すげー! 門下の“アラフォー同志”の井上好美さんはA2部門で一位、そして我ら“社会人の星”中村香織さんがA1部門で二位。この結果、わがことのようにうれしいです。
井上好美さんと中村香織さん、二人の入賞は本当に励みになります。
なぜなら、お二人とも、スケールとスピードで弾きまくるタイプではなく、一音一音を細やかに、とても大切に演奏される方だからです。
今日演奏された、井上さんのグラナドスは紀尾井ホールでの師匠の45周年演奏会のときに聞きましたし、中村さんのハイドン、バッハも朝練や国際アマコンで聞かせていただきました。お二人とも“響きのあるピアニシモ”が持ち味。下の記事、ご参照ください。
【井上さん】 紀尾井ホールデビュー報告(後編)
【中村さん】 国際アマチュアピアノコンクールの本選を観に行った
結局のところ、うちの師匠もよくおっしゃることだけど、コンクール評価の基準は「音楽的であるかどうか」。もう一段、掘り下げると「演奏を“朗読”として捉えた際、聞き手に意思が伝わるかどうか」なんだな、と確信しました。
今日の審査員に拍手です。
ふふ、オレの耳に狂いはなかったぜ‥‥(自慢)。