大人の男性向けに「ブルグミュラー」を解説

2015年8月17日

 
財津和夫の歌う「会いたい」。この曲は彼の作曲だけど、歌詞は若女子の歌。沢田千加子の歌声が印象が強い一方、50歳をすぎた財津さんの歌も捨てがたい味わいがあります。

だったら、大人の男性が弾く「ブルグミュラー25の練習曲」ってどうだろう。この練習曲集は、小・中学生が発表会のスタンダード。確かに、子供が弾く姿はとっても可愛い。

フリードリヒ・ブルグミュラー
でも、二年前、こんな体験をしました。当時、私はピアノの先生探しをしていて、初めてピティナステップに参加したのです。それは、晩秋の寒い寒い夕暮れどき。郊外にある会場に、年格好は30代後半くらい、薄幸そうなオーラが漂う(失礼!)女性が一人で来ていて、ブルグミュラーの「別れ」を一曲だけ弾いて、帰って行きました。

流暢な演奏じゃありませんでした。でも、私は、あの「別れ」の演奏が忘れられないのです。本当の別れたを知っている人じゃないと、あのニュアンス醸し出せないな、って。

では、鍵盤うさぎが「ブルグミュラー25の練習曲」を中年男性向けに演奏解説。

「素直な心」
この曲は、姿勢をシャキっと伸ばし、白い半紙に毛筆で「素直な心」って書くような心持ちで弾くと、いい感じになる気がします。

「スティリアの女」
スティリアとは、英語でオーストリアのシュタイアーマルク州のことで、今は鉄鋼業と自動車産業の町。アルプスの山岳地帯の舞曲だけど、大人の男性はアルプスを小型車でドライブするつもりで弾きましょう。ちなみに、「スティリアの若女子」と訳すと、何だか自動車工場の働き者OLって感じがしますね。

「アラベスク」
この曲、大人の男性ならディスコクラシックス調で行きましょう! 「ペパーミントジャック」「ハロー・ミスター・モンキー」あたりを参考に。

「貴婦人の乗馬」
タイトルを見て、「わ、エッチ!」と顔を赤らめてしまうあなた! 大人の男性の証拠です(笑)。


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