金子先生、レッスンの備忘録
夜8時に会社を出てレッスンへ。
今日は、前半30分間が12月の発表会向けのトッカータ。後半30分間がショパコン in ASIA向けに昨年のレパートリーを復習。
トッカータ、暗譜が終わったので、今日からディテールの修正へ。いきなり、最初の二小節だけ何度もやり直し。休符の活かし方、弱拍から入る音がうまくいかない。この曲は、モデラートの序奏が「看板」なので、ここがドラマティックに弾けないと話にならない、と師匠。技術的にはそれほど難しくないけれども、細かい起伏を交えて大きく弾き通すのは、なかなか難しい。アダージョも同じ。一人芝居でどれだけ観客を惹きつけられるかがポイント。パーツを取り出して、一つずつ仕上げるしかない。
ノクターンと新エチュードは、一か月前から解凍。昨年夏から今年の春にかけて、さんざん弾いた二曲。さすがに全体の流れで注意されることはなかったが、要所のデュナーミクで細かい指摘をいただく。楽譜の書き込みを見直すと、「あぁ、ここ、そうだった、そうだった」と思い出した。再度、楽譜の書き込みを確認するようにしよっと。
「昨年と同じじゃなく、昨年よりいい演奏しないと」と師匠。確かに。
著者/金子勝子
発行/ショパン社
自分の先生に、なかなか訊くことができない素朴な疑問や悩みに、師匠・金子勝子先生がズバリ本音で答えています。例えば、「二人の先生につきたいが、今ならっている先生に言い出せないのですが‥‥」「自分の先生のリサイタルのとき、楽屋に行ってもいいものでしょうか‥‥」「音大に社会人入学で自信が持てない‥‥」。ぜひ!