リヒテルが弾くベートーヴェンのソナタ op49-1
バレンボイムが弾くピアノソナタ op49-2を書いたので、ついでにソナタ op49-1も。
op49-2と違って、私、この曲、ソナチネアルバムの中で一番好きでした。第一楽章、展開部のユニゾンがドラマティックだし、再現部の左手で第一主題を弾いて、右手で対句が入るシーンが美しいじゃないですか。第二楽章も、ちょっぴりメランコリックだし。
上は、1992年、スヴャトスラフ・リヒテル77歳、モスクワでの演奏。
いやー、この枯淡の味わいは、まさに老人力ですな。70を過ぎて、こういう風にソナチネを弾いてみたいものです。
第一楽章
第二楽章