海原千里・万里のライブは圧倒的だった
私は、生まれてから30歳になるまで大阪で過ごした。30歳になって東京に出てきて、何が味気なかったって、土曜のお昼すぎ、吉本新喜劇をテレビで見られないことだ。これは、東京で暮らし始めた、多くの大阪人が感じるカルチャーショックである。
20年前に比べると、お金も人も情報も、ますます東京を中心に動くようになっている気がするが、唯一「笑い」に関しては、今なお大阪が孤高を誇っていると思う。特にナマで観るお笑いは、やっぱり大阪でないと。
お二人は第一回上方お笑い大賞で銀賞受賞。ちなみに金賞はコメディNo.1が受賞。うーむ、 ハリーナ・チェルニー=ステファンスカとベラ・ダヴィドヴィチが、優勝を分け合った第4回のショパンコンクールみたいだ。
ところで、千里・万里コンビは、歌もめちゃめちゃ上手かった。最後に「大阪ラプソディー」を歌って、彼女たちのステージが終わるのだが、もう観客全員が笑顔で手拍子。漫才、歌唱、兼ね備えた最強の女性コンビだったな。
下は2007年に二人が歌った「大阪ラプソディー」。1975年にリリースされ、40万枚を売り上げたヒット曲。当時、高校生だった海原万里さん、この11月に還暦を迎えられたのですね。二人の「大阪ラプソディー」、もう一度、ナマで聴いてみたいな。