アンジェラ・アキ『ANSWER』、ジャケ買い
で、肝心の音楽の方は‥‥。
NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部課題曲「手紙 ~拝啓、十五の君へ~」、ボブ・ディランのカバー「Knockin’ On Heaven’s Door」、ボズ・スキャッグスのカバー「We’re All Alone」と名曲ぞろい。確かに名曲ぞろいなんだけど、何か私の心にスコーンと響かないのはなぜなんだろう。11分の壮大な曲「レクイエム」も、彼女の世界観に心がシンクロする人が聴けば、涙するのだろうけど、正直、私には冗長に聴こえてしまう。
自然体の女性を描く歌世界、バブル世代のミドルエイジ男性管理職はどうも共感できない気が‥‥。あ、わかった! 彼女の歌の中に出てくる男性が嫌いなんだ。「花言葉が君に似合うよ」なんて言うオトコ、オレ、生理的にダメだ‥‥。それにね、「友達と恋人を足して二で割ると、答えはあなた」‥‥なんて言われても、オレ、うれしくないよ。
ま、あえて一曲選ぶと「ダリア」かな。以下、彼女自身のライナーノーツ。
初めて同棲すると決めた人との思い出を綴った赤裸裸な歌です。どの恋愛にも「シンボル」はあると思います。例えば、一緒にみた映画、聴いた音楽やプレゼントされたもの。私の場合は彼が買ってくれた赤いダリアの植木でした。私たちの恋愛が終わり、別れた当初は本当に辛くて、ダリアを見る事すらできませんでした。でも、時間が経った今となっては、「ダリア」は最初の愛を彩る思い出の花です。
女性版「神田川」、21世紀の四畳半フォークって感じでしょうか。何だかボロクソ言ってますが、ジャケットとライナーノーツのベヒシュタインはいいです。