スクリャービン「幻想曲」 at モスクワ音楽院
最近、ロックやらJPOPの動画ばかり追っかけていた気がするので、今日は久しぶりにスクリャービン。
ロシアのピアニスト、カレン・コルニエンコ演奏、スクリャービンの「幻想曲」ロ短調 Op.28です。カレン・コルニエンコについては、あまり知りません。ホームページのプロフィールを見ると、1974年生まれ。1995年と2000年のスクリャービン国際コンクールで入賞。1997年、モスクワでのラフマニノフコンクールでグランプリを受賞したそうです。レパートリーを見ると、ラフマニノフがずらり。体格も手もデカイので、ラフマニノフ、スクリャービンのダイナミックな演奏が持ち味なのだろう、と勝手に推測。
さて、なんで私がこの動画に注目したかというと、モスクワ音楽院の大ホールで演奏されているからです。スクリャービンの幻想曲は、彼がモスクワ音楽院のピアノ科教授として多忙な毎日を送っていた時期に作曲された作品。ゆかりの地での演奏ですね。
ところで、このホール、とても寒々しく感じないでしょうか? かれこれ10年以上前、ポーランド、ロシアを旅したことがありますが、かの地のホールって老朽化していて、とても寒々しかった印象があります(今はどうか知りません)。でも、何ていうか、柱の裏側に音楽の守護霊が、屋根裏にはオペラ座の怪人が居ついてそうな空気を感じました。日本には田舎にも、立派な音響のホールがいっぱいあるけど、音楽の霊を感じるホールって皆無です。
モスクワ音楽院の古いホールに響くスクリャービン。何だか霊的な魅力を感じるのです。
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