金子先生のレッスンレポート、課題いろいろ
ショパン/三つの新練習曲 第3番 変イ長調(使用楽譜)
ラフマニノフ/幻想的小品集 Op.3-1 エレジー(使用楽譜)
バッハ/トッカータ BWV914 ホ短調(使用楽譜)
夜9時からレッスン。8時まで仕事をして、地下鉄で先生宅へ。いつもは、レッスン前にレンタルスタジオで指ならししてから出かけるけど、今日は行けなかった。
今日はバッハのトッカータから。
前半のモデラートとアレグロを二回通して弾く。冒頭のモデラートは、フレーズの繰り返しをズンズン盛り上げていくよう指示を受ける。いつもながら先生の手拍子に合わせると、背筋に電気が走るというか、電気がチャージされるというか。身体の細胞が活性化される。
アレグロ部分は、まずアーティキュレーションを統一すること。リズミカルに切るなら切る、スラーでつなぐならつなぐ、どっちもつかずにならないようにしないと。リズミカルに切ることにした。あと、この曲は四声部からなるが、テノール部分がテーマを歌う際、どうしてもベースが弱くなりがち。ベースを響くよう意識せねば。
ショパンの新練習曲は、右手の和音連打が乱れる。まず、徹底的に和音が揃うように右手だけでやり直し。確かに、ベタベタとする音になっていたが、ペダルを外して軽快に弾けるよう何度か右手だけでやり直し。その後、左手を符点のバリエーションで何度か弾いた。最後に両方を合わせるとかなり音色が軽くなった。右手、左手に分けて、練習するよう指導を受けた。
ラフマニノフのエレジー。ペダリングがまったくダメ。いつものことなのだが、電子ピアノの場合、倍音が響かず、同時発音数を超えると最初の音が消滅するので、音のにごりに鈍感になる。こればかりは、私の場合、グランドピアノを借りて練習するしかない。とにかく現状では、ハーモニーが変わる位置を楽譜上でシミュレーションして、ペダリングの練習をするしかない。後は、後期ロマン派以降のピアノ曲は諦めるか‥‥。
今のグレード以上に行くには、電子ピアノでは限界なんだろうな。これ、私の最大の課題です。
著者/金子勝子
発行/ショパン社
自分の先生に、なかなか訊くことができない素朴な疑問や悩みに、師匠・金子勝子先生がズバリ本音で答えています。例えば、「二人の先生につきたいが、今ならっている先生に言い出せないのですが‥‥」「自分の先生のリサイタルのとき、楽屋に行ってもいいものでしょうか‥‥」「音大に社会人入学で自信が持てない‥‥」。ぜひ!