老鷲の「ホテル・カリフォルニア」
ロック史上に残るスタンダード「ホテル・カリフォルニア」。クラシック音楽なら交響曲「運命」「悲愴」「新世界」ってとこでしょうか。1976年リリース、全世界で2000枚以上販売、イールグルスのお化けアルバムですね。私もLP持ってました。
上の動画は1998年の演奏。ギターを持ってバンドできるってオヤジってうらやましい。あと、この曲を聴くとギターを弾ける奴がホントうらやましく、“ダブルうらやましい”です。
ところで、1970年代末~80年代初め、私の周りのロック少年は、レインボーとか、レッド・ツェッペリンとか、どっちかといえばブリティッシュ系の“ネクラな”ロックが流行ってました。その点、イーグルスって、スコーンと抜けた青空のようなウエストコーストのにおいがして、ちょっと敬遠してたかな。ブリティッシュロックの方が、知性的な気がしていたのです。強引にいえば、レッド・ツェッペリン=スクリャービン、イーグルス=アルベニスって感じでしょうかね。
でも、「ホテル・カリフォルニア」は歌詞が知性的だった。
内容は「主人公がウェストコーストの砂漠のハイウェイでの長時間の運転に疲れて、休むために立ち寄った小綺麗なホテルに幾日か滞在し快適な日々を送ったが、堕落して快楽主義的なすごし方を続ける滞在客たちに嫌気して、以前の自分の日常生活に戻るためホテルを去ろうとしたも
のの、離れようにも離れられなくなった」というもの(Wikipediaから引用)。
ラストが意味深長。
'Relax,’ said the night man,
We are programmed to receive.
You can checkout any time you like,
but you can never leave!「落ち着きなさい」と警備員がいった。
我々は、ここに住みつく運命なんだ。
君は、いつでもチェックアウトはできる。
だけど、ここを立ち去ることはできはしない」
世紀を超えても、日本の閉塞的な社会を暗喩している気が‥‥。