師匠・金子勝子先生の初レッスンから一周年
ショパン/三つの新練習曲 第1番 ヘ短調(使用楽譜)
ショパン/ノクターン 第1番 op.9-1 変ロ短調(使用楽譜)
全国大会への参加が決まってしまったので、急遽、金子勝子先生にお願いしてレッスンを一週間前倒しいただいた。いつもはレンタルスタジオで指慣らしをしてからレッスンに出かけるのだけど、年度末で仕事が忙しく、8時半すぎに会社を出てタクシーで先生のご自宅へ。
「今日はベーゼンドルファーでやってみる? ベーゼンは自分の力がモロに出るから」と師匠。今日はシゲル・カワイではなくベーゼンドルファーでレッスンすることに。指慣らしにノクターンを演奏した。
ベーゼン、いいなぁ。ポルシェの911ターボって感じかな。3600CCのエンジン音は違うぜ! 男はベーゼンじゃー! と気持ちよく弾き始めたのはよかったものの、途中で警笛が鳴り停車。
「あなたねぇ、コンクールは完璧に仕上げて、それから自分の演奏が始まるの。全国って甘くはないわよ!」と師匠の厳しいお言葉が。「はい‥‥」と言いつつ、「でも、先生、もともと全国なんて想定してなかったのです‥‥」と、思わず心の中でつぶやいてしまった。
まず、右手オクターブの箇所、手首と肘の脱力がなってないことで、オクターブのメロディーをやり直し。
でも、だめなので小指だけでメロディーをやり直し。
でも、だめなので鍵盤に指を落として支える動作をやり直し。
でも、だめなので立ち上がって、師匠と一緒に腕を落とす動作をやり直し‥‥。
結局、1時間半にわたり、ピアノを弾く動作の基礎の基礎にまで遡ってやり直し。いやはや、ピアノのレッスンというよりも、体操のレッスンにようになってしまったです。のどがカラカラ。帰りの電車に乗ったのは夜11時前。シートでウトウトして、駅を乗り過ごしそうになっちまった。
ブログを読み直したら、初めて師匠のレッスンを受けたのは昨年の3月26日。ちょうど一年前でした。
日記には、こんな記述が。
「K先生のレッスン終了。一時間すき間なし、密度濃すぎで喉がカラカラになった。サラッと流して弾くのは許されない感じで、全メロディーをゆっくり直し。すごくパワフルなレッスンで、何だか自分が操り人形になって、ピアノを弾いたみたい。音楽以前に、肘の脱力が、僕の場合、一番の課題。脱力のためのとても変わったメトードを教えてもらった」
わ、一年前も脱力が一番の課題だったんだ‥‥。全然進歩してねーよ! ともかく、今回のレッスンで課題になった、肘と手首の脱力、そして中指と薬指の分離は、二年目の大きなテーマになりそうです。
ところで、家に着いてパソコンを立ち上げると、師匠からのメールが。
コンクールは焦らずに・・・。
ピアノを弾くための脱力は大切な部分には違いないのですが
それには条件がそろう必要があります。
とりあえずは音楽を生かすことに集中してください。
お気遣い、ありがとうございます‥‥。
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