【小説】オケ老人!(荒木源著)の感想
最近、会社の同僚から借りた本。テレビドラマを見るようなストーリー展開で、一気に読んでしまった。
ある地方都市のオーケストラ。老人ばかりからなるアマチュアオーケストラに、たまたま入団してしまった高校教師が主人公。町の電器屋、呉服屋、寿司屋‥‥オケのさまざまな老人たちとの途方&徒労に暮れる日々をすごしながら、アマチュアの演奏の素晴らしさに気づいていく過程を描いてます。そこに次元の異なる日本とロシアのスパイ合戦が交わり、ストーリーはスリリングな方向に。バイオリン、オーボエ等、楽器演奏のリアルな心理は、作家のクラシック音楽への深い愛が感じまれます。
ピアノが、オーケストラを構成する楽器でないのが悔しく思いました。ぜひ、テレビドラマ化してほしいな。