国際アマチュアピアノコンクール’13受賞者演奏会へ
今日は、杉並公会堂へ、昨年夏に行われた「国際アマチュアピアノコンクール2013」の受賞者演奏会へ出かけた。中旬に後輩のオーケストラの演奏会に出かけたので、今年早くも二度目の杉並公会堂。今や私がもっとも足繁く通っているホールになっている。
開場は12時30分、開演は13時。今日の出演者のうち5人は、何度もコンクールやPTNAステップでご一緒をして、親しくお付き合いさせていただいている“アマコン仲間”。荻窪駅前の花屋で小さな花束を買ってから、会場に向かった。ホールに着くと、気心知れた人たちがいっぱい。軽く挨拶をしながら、私がお気に入りのステージに向かって右奥の座席に着いた。
昨年、このステージでトップバッターで弾いた。なので、開演のベルが鳴って最初の演奏者が出てくるまで、舞台袖の緊張した様子をリアルに思い出し、ちょっとドキドキした。コンクールはぶっちゃけ自分のお金で自分のために弾くもの。ところが、受賞演奏会というのは、一種の「責任感」みたいなものが生まれて、コンクールとは違ったプレッシャーを感じるのだ。しんどい気持ちが痛いほどわかる。
さて、演奏会は60分弱の三部に分かれて、第一部がB部門の入賞者、第二部がA部門の入賞者、第三部がA部門の三位~一位の方。今回、A部門の一位の方がご病気で出演できないとのことだった。ちょっと心配だ。
プログラムは、ショパンのマズルカやノクターン、シューベルトの即興曲、ブラームスの間奏曲等、全体的にじっくりと聴かせる味わい深い楽曲が多かった。個人的に共感したのは、B部門のAさんが演奏されたクララ・シューマンの「ロマンス イ短調 Op.21-1」。初めて聴いた楽曲だった。しっとりとした語り口調の曲風で、いかにも人生経験がモノをいいそう。私がやりたい志向とマッチしていて、ちょっとうれしかった。
この一月下旬に本番を迎えるには、年末年始、ピアノを弾きこまなければならない。大変なことだ。皆さん、本当にお疲れさまでした。
終了後、辛島輝治審査委員長(東京芸大名誉教授)が杉並区長賞の贈呈と共にご挨拶(写真左下)。まず、日本人の演奏のリズム感の欠如について、自分も含めて反省の言葉を述べられていた。そして最後に「コンクールを愛するのではなく、音楽を愛してください」という素晴らしい締めくくりの言葉。その通りだと思った。
終演後はホワイエで出演者の方々と撮影を。真ん中の写真は“草食系の中年男性”の三人で。右下は昨年B部門でご一緒したKさんとツーショット。今年は復帰したいな。