グラナドス「演奏会用アレグロ」by Jean-Marie BARBU
先日の門下の発表会では、何人か「おっ」と思う演奏に出合った。印象に残った一人が、グラナドスの「演奏会用アレグロ」を弾いた昭和音大の学生。
この曲は、この日、初めて耳にした。名前の通り演奏会にふさわしい華やかなナンバー。真っ赤なドレスをまとった彼女が弾くグラナドスは、ブリリアントだけどしつこすぎず、なかなか魅力的だった。年齢は20歳くらいかな。成人式でキャバ嬢みたいな過剰な化粧をする学生がいるが、彼女の場合、すっぴんでも十分に輝ける20歳女性の特権的美しさと、ブリリアントなアレグロが絶妙のバランスだった。浅田真央とキム・ヨナのフィギアの演技は、すっぴんでも美しい‥‥なんじゃらほい。
下は、フランスのピアニスト、Jean-Marie BARBUの演奏。ラグジュアリーなリビングルームで上質のワインを飲むような気分になれる。成熟した大人の演奏だ。でも、この曲は成人式の女性にこそ、ふさわしい気がする。
二十歳になったら、赤玉スイートワインなのだ‥‥古い。
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