カツァリス先生が語る「幻想即興曲」
シプリアン・カツァリス先生のピアノレッスン。1993年、NHK教育テレビで放送された『趣味百科「ショパンを弾く」』より、幻想即興曲 Op.66 嬰ハ短調編を見ました。
この放送を見てから、カツァリス氏のショパンの演奏を聴くと、彼が遠い目でピアノを弾いているときに、何をイメージしているのか、何を伝えたいのか、少しわかったような気がしました。
冒頭の有名なテーマ。同じメロディーなのに、彼が弾くと、目の前に木枯らしが吹いて枯葉が舞い散り、身震いしそうな寒々しい空気が伝わってきます。
あなたは馬に乗って森の中を駆けていく。美しいロングヘアをなびかせながら。馬に乗って髪の毛は風を切って、あなたは自由という素晴らしい感覚があるのです。完全なる自由です。‥‥さぁ、もう一回、弾いてみて。
今度は内緒話です。だれにも言わなかったことを、いま言おうとしているのです。“打ち明け話”ですよ。
ヒャー! カツァリス先生の語り、睡眠術にかけられそう。
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