ハイドン「ピアノソナタ Hob.XVI-50」by ラン・ラン
ラン・ランのカーネギーホールライブによる、ハイドンのソナタ Hob.XVI-50 ハ長調。ハイドンのソナタで一番好きな曲、というより、ハ長調のソナタで一番好きな曲です。ベートーヴェンのワルトシュタインソナタよりも、この曲の方が好きだな。ウィットに富んでいて、気の利いたジョークが散りばめられていて、古典落語の演目に近いかも。噺家(はなしか)的なスタンスで演奏にのぞむのがよさそうです。芸術かつエンターテインメントでもある、これぞハイドンとヘンデルの音楽の魅力ですね。
この曲、アルフレート・ブレンデルの名演を聴いたことがあるけど、ラン・ランも負けず劣らず素晴らしい。彼のキャラクターにばっちり合っているな。ハ長調の曲って、ブルグミューラーの練習曲じゃないけど、「素直な心」とか、曇りない精神状態でないとうまく弾けない気がする。または、曇りない気持ちになりたくて、ハ長調の曲を弾くのかな。
第1楽章
第2・3楽章