バッハ「平均律第2巻 ホ長調」by G.グールド
グレン・グールド演奏、バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻、第9番ホ長調のフーガ。これ、全48曲のフーガの中で、私の一番好きな曲(ちなみに、前奏曲は第2巻の変ロ短調です)。死ぬ直前に、この曲を弾いて一生を終えれたら、「何だか自分の人生、よかったかな」と思える気がします。
グールドの演奏、途中で左手がグッと伸びるシーンがあって、初めてこの映像を見たとき、びっくりしました。糸が張り詰めたような、緊張感あふれる演奏ですね。
ところで、ハープシコードでも、グールドは演奏しているのですが、ピアノとはまったく違ったテンポのとり方をしています。ハープシコードでのフーガは、カチカチと鳴って、何だか日本民謡の手拍子が入っているみたい。私は、ピアノの演奏の方がいいな。