バッハはコード進行で「半暗譜」
(テル先生の夢と愛女子音楽院)
「それはね、丸暗記で曲を覚える人よりも、理論的に理解すると、曲が覚えやすくなるんだ」。
まさに! 私の場合、バッハのシンフォニアでも、ショパンのノクターンでも先にコード進行を楽譜に書き込んで、だいたいの流れを先に捉えてしまいます。対位法の曲では邪道なのかもしれませんが、和声の流れを先に目で捉えた方が、私はイメージしやすいのです。
また、機能和声よりもコード進行の方が「視認性」が高いので、ピンクやグリーンのサインペンでバシバシ書き込んでます。そうすると、パッと見たとき譜面よりもコード進行が目に入ってきます。ある程度まで一曲を弾き込んでいくと、細かい楽譜は目に入らずコード進行だけ眺めて弾いています。「半暗譜」状態ですね。バロックってジャズっぽい曲が多いですし、この方法は気に入っています。
うーん、やっぱり邪道かなぁ。
著者/北川祐
発行/リットーミュージック;
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