人格、いや「兎格」を感じる、うさぎの操り人形
大阪の実家で過ごす年の瀬。
今日、ふと台所の隅にうさぎの操り人形が三体置かれているのを発見。手袋のように付けて操る、ファンシーなうさぎのパペットはおもちゃ屋で見かけるが、糸で吊るして操る木製の人形は珍しい。身長は40センチほどある。これは日本のモノじゃないだろう。日本製だともっとユルさ、愛らしさを強調したデザインになっているから。Googleや楽天でショッピング検索してみたが、同じデザインの木製の操り人形はヒットしなかった。
三体あって、母親いわく「左の白うさぎが私、真中の黒うさぎがお父さん、右の小さいのが下の弟」らしい。文楽の人形を思わせる淡白な表情で、何やら独特の人格、いや「兎格」を感じる。ダイニングにノートパソコンを持ち込んで、一人ブログを更新しているのだが、妙に三匹のうさぎの視線が気になる。突然コクンと動き出しそう。
母親が若い頃は、もっとトラディショナルな雰囲気の人形を買っていた。が、改めて家の中を観察すると、ちょっと変わったセンスの置き物がそこかしこにあるのに気がついた。
例えば、キッチンのシンクの上には、大小のいろんなカエルが行進していた。
うーむ、「ユニーク以上、アート未満」とでも言おうか。
どうやら母は、70歳を前にして独特の美的世界が広がりつつあるようだ。
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