50歳で夏フェスにデビューしたきっかけ
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「夏はコンクール」から「夏はフェス」へ
ここ数年、8月に首都圏近郊の夏フェスに訪れている。
一昨年はa-nation(通称:エーネーション)。昨年はROCK IN JAPAN FESTIVAL (通称:ロッキンジャパンフェス)、SUMMER SONIC(通称:サマソニ)。今年は山梨県・山中湖で開かえるSweet Love Shower(通称:ラブシャ)に出かけた。
いずれも10年以上開催されている老舗のフェスだが、私がフェスデビューしたのはほんの数年前だ。フェスデビュー以前は、夏といえば、アマチュア向けのピアノコンクールだった。コンクールへの参加モチベーションが落ちた時期とフェスに出かけてみようか、と思った時期はちょうど重なっている。
最近では夏以外に開催される首都圏近郊の中規模フェスにも、積極的に出かけている。
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音楽好きは一人でフェスに行く?
フェスデビューのきっかけは、ロック好きの後輩に「1人で出かけても楽しめますよ。むしろ音楽好きは1人で出かけます!」と勧められたこと。
夏フェスは、カップル、ファミリーで出かける“リア充”なイメージがあり、一緒に行く人を探してまで出かけるのは億劫に思っていた。それに、どうせ人気のヒット曲しか演奏しないだろうと、若干ネガティブな印象を持っていた。
一方、もともとアウトドアは好きなので、アウトドアの1シーンとして「夏フェス」が市民権を得ていることに対して、気にはなっていた。
「むしろ音楽好きは1人で出かけます!」という後輩の言葉に背中を押されて、“お一人様フェス”にチャレンジしてみた。結果は参加して大正解だった。
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未知の音楽に出合える夏フェスの魅力
50歳を超えると、なかなか新しい音楽ジャンル、アーティストに出会えるきっかけがない。たいていの人は、30歳くらいまでに音楽的嗜好はほぼ決まってしまうのでは。40代以降は、自分の居心地がいい音楽的嗜好のサークルから外に出ることはまずないと思っている。
しかし、フェスに参加すると一日会場を巡るだけで、知らない「音世界」に出会うことできる。もちろん、FMラジオの番組や、AppleMusic、Spotify等、定額聴き放題サービスで、その気になれば未知の音楽に出会うことはできる。
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ただ、ラジオ番組やストリーミングでは、聞き終えた次の瞬間には、記憶から消えるように音楽が消費されてしまうのに対して、やはり生のライブ演奏は強く印象に残るものだ。
私は、フェスでライブに接したことで、じっくり聞き始めるようになったアーティストがたくさん生まれた。サニーデイ・サービス、フジファブリック、あいみょん……。中でも、あいみょんは、昨年ブレークする前にフェスで生を聴いたので、強い印象を持った。
夏フェスのチケットは高い。1日券なら1万円以上する。それでも、音楽好きには「未知のアーティストの音楽に出合える」メリットは十分にもとが取れる楽しさだ。
……とはいえ、私のような50代の会社員はともかく、経済的余裕があるとは思えない10代、20代の若者が多い。入場チケットだけでなく、会場までの交通費、中での飲食代、グッズ代を考えると、1日2万円程度は消費していると思う。若者にとっては相当な出費じゃないだろうか。
夏フェスの代表格は、苗場で行われるFUJI ROCK FESTIVAL(通称:フジロック)。来年はぜひ参加したいと思っている。
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