苦手な4月第1週がようやく終わった
桜の季節が苦手
1週間ほどピアノの練習ができず、ブログの更新もできなかった。毎年4月の第1週、桜の季節が苦手なのだ。過去、咲き誇る桜に対するネガティブな想いについて、私、何度もブログに書き記している。
- 「諦め」について、雨に濡れた桜を眺めつつ(2015/4/5)
- 満開の桜、在原業平の心に共感する(2014/4/6)
- 桜の開花よりも紅葉の芽吹きを(2013/3/20)
- 西行の和歌がわかり始めてきた(2012/4/10)
桜というより、桜が象徴する「4月第1週のやること諸々」が苦手なもかもしれない。
頭が「数字」に占有される4月第1週
とにかく4月第1週は仕事の業務量が多い。3月の売上・仕入伝票を確認し、計上漏れがないかとても神経を使う。そして必ず計上漏れがあり、ギリギリになって気がつく。一昨日、売上が見込みよりもかなり上振れていて、念のためすべての細目を見直したら、重複計上を発見した。なんとか金曜夜に締めた。
同時に、今期の部門の月次予算と計画を作成しなければいけない。会社から割り当てられている年間予算は決まっており、これを具体的な策と目標数値に落とし込む作業。説得力ある策と数値にしないと、部門のメンバーのモチベーションが上がらないので、こちらも作成には神経を使う。
そんなこんなで頭のメモリの80%くらいが「会社の数字」で占有された1週間だった。
入社式で「会社員としての着陸」を意識
それから入社式が妙にしんどかった。長男と同じ年の若者が入社してきた。年齢差30歳だ。もはや、先輩・後輩という次元ではない。私は1年半、海外留学していたので就職したのは24歳だけど、サラリーマンとして約30年。初々しい新入社員の挨拶や、彼らの20代の先輩の歓迎の言葉を聞くと、何となく「黄昏」という言葉が心に浮かぶ。
これから離陸していく20代の若者と、そろそろ「着陸」を意識せずにおれない50代、私の世代。
ただ、先日、40代半ばの後輩から、「うさぎさんのいいところは、20代であっても30代であっても、ニュートラルに話をできるところですよ。うさぎさんみたいに自然にコミュニケーションできる50代って、あんまりいないんですよね」と褒められた。「それって、貫禄がないってこと?」と言ったら、「いやいや、羨ましいですよ」と。まだ、私はうまくやれている方なのかもしれない。
入社式を終えて、ランチを食べようとオフィスを出ると、すぐ近くの神社に桜が。満開の桜は沈みがちな心を、遠慮なく突き刺してくる。 桜、やっぱり苦手だ。