金子勝子先生、2019年2度目のレッスンへ
金子勝子先生のレッスン記録、これまではダラダラと感想を綴っていました。ブログの再開をきっかけに、「目的」「振り返り」「今後の展望」という議事録風にフォーマット化してみました。しばらく、このフォーマットで更新してみます。
今回のレッスン曲と目的
■ J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 BWV875 ニ短調(使用楽譜)
→ 苦手のフーガを暗譜で弾き通す。3月末のピティナステップへの準備。
■ モーツァルト/ピアノソナタ イ長調 K.331 全楽章(使用楽譜)
→ 第1楽章のレッスン初回。
→ 第2楽章と第3楽章、前回レッスンで指摘された事項の修正を確認
レッスン内容・振り返り
J.S.バッハ/平均律 第2巻 第6番 ニ短調
この日のレッスンの中で、前奏曲に一番時間がかかった。5回、通して弾いた。全体は弾けているのだが、細かい部分でブラッシュアップが必要。以下、指摘事項。
- 1小節目、左手のモルデントは必ず拍の中に入れること。
- 8分音符のアルペジオの上昇形、2拍目に若干アクセントを置くこと。
- 18-26小節、31-34小節は、ベースの1音目の動きに注目。
- 51-54小節、1拍目を決めて左右をバチッと合わせる。そのための変奏練習。
以上、細部が甘い箇所を決して放置しないこと。通し練習は一切必要なし。部分練習だけするように。
次にフーガ。初の暗譜。師匠いわく「前奏曲よりもよくできている」とのこと。私自身は前奏曲の方が自信があったのだが。1回目の演奏、3小節目の対唱でいきなりミスタッチ。あれだけ練習したのに…。過去、フーガの演奏はステージでもレッスンでも冒頭でコケることが多い。で、弾き直すと、そこから最後まではいつもスムーズに弾ける。
師匠に尋ねたところ、結局、全身に力が入っているからとおっしゃる。演奏する前に両腕をプラプラさせて、脱力させるのもよいらしい。
途中、危なっかしいところはいくつかあったが、すぐに復帰できたことがちょっと自信になった。フーガは、一度、迷子になると最後まで復帰できないことがあるので。
モーツァルト/ピアノソナタ イ長調 K.331
第1楽章。テーマを8小節弾いたところで、いきなりストップ。「ソプラノはあいまいな弱音ではなく、緊張感のあるピアノの音を」と。ここで師匠が実演。確かに芯があるピアノの音だ。左手は、極力ダンパーペダルを使わず、レガートに。この日のレッスンは、このテーマの弾き方が白眉だった。自分でも、驚くほどモーツァルトの響きになったと思う。何となくモヤモヤしていた霧が晴れた。
6つある変奏のうち、一番厳しかったのが、イ短調の第3変奏。右手のオクターブのメロディーが全然だめ。私は右手でオクターブを弾く場合、白鍵は1と5の指で、黒鍵は1と4の指で弾く。黒鍵が多いイ長調、変ホ長調、嬰ハ短調、ハ短調あたりのスケールは、1-5の1-4の組み合わせでスムーズに弾きやすい。けれど、ハ長調、イ短調のスケールをオクターブで弾く際、1-5中心に弾かざるを得ず、どうも途切れ途切れになる。 この曲、抜本的に指遣いを見直すように、と師匠。
あと、第6変奏。これも師匠らしいアーティキュレーションを教えてもらった。1小節目、2小節目、2拍目のスラーがかかった1拍目のスタッカートと明確に「色」を変えるようにと。こちらも師匠が実演。何やら躍動感が出た。
そんなこんなで、第1楽章はまだまだ課題が多い。録画したので後でじっくりと見直そう。
第2楽章。前回、3週間前のレッスンよりはずいぶんとよくなった。メヌエットのメロディー、スラーとスラーの間の切れ目は明確に切る箇所と、ほんの心持ち切る箇所の違いに気をつけること。トリオは左右の交差の高速移動の練習を。
ここまででレッスン時間は70分を超過。次の生徒が待っているので、第3楽章「トルコ行進曲」は次回ということで、レッスン終了。
次回のレッスンに向けて
バッハの前奏曲は、何となく甘く弾き通してしまっている箇所に印を入れて、部分練習に徹する。通し練習をしたくなる気持ちを抑える。
モーツァルトのソナタ K.331は引き続き、第1楽章の精度を上げる。まずは第3変奏のオクターブを重点的に。
次回のレッスンは、3月末に参加するピティナステップのリハーサルにする。