練習日誌- ショパンエチュード5曲目、作品10-9へ
日曜の発表会でこれまで取り掛かっていた曲は、いったんすべて「精算」。今日から心機一転、新しい曲へ。私の場合、ステージほりも新曲に取り組む初日が一番気持ちがよい。
といっても、まったくの新曲ではなく、すでにアナリーゼを半分終えて放置していた2曲に立ち戻ることにした。
ショパン/練習曲 へ短調 op.10-9(使用楽譜)
J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 BWV875 ニ短調(使用楽譜)
ショパンのエチュード(練習曲)は、新エチュードも入れると5曲目だ。作品25-3に取り掛かった時は、高い高い崖を見上げるような気分だった。しかし、一度、崖の上に登ってしまうと、作品10-9も高い崖ではあるが、見上げるというよりも、同じくらいの高さの隣の崖に「目を移す」ような感じ。
師匠・金子勝子先生は「作品25-3をちゃんと弾けるようになれば、他のエチュードも何だって弾けるようになる」とおっしゃっていた。「何だって弾けるようになる」という心境には至らないもの、最初の崖に登ることに比べれば、「まぁ、何とか弾けるだろう」と思えるようになった。この差は本当に大きい。
下はヴァレンティーナ・リシッツァの演奏するエチュード 作品10-9。来年夏には完成させたい。
それから、もう一曲は久しぶりにバッハの平均律をやろうと思う。「第2巻 第6番 BWV875 ニ短調」の前奏曲とフーガ。
前奏曲は長めの二声のインベンション風、左右の手が同じ音域を重なるように弾く箇所があり、もともとは二段のチェンバロ用に書かれたと思われる。フーガは半音階のモティーフが素敵。平均律全48曲の中では、比較的難易度の低い曲だと思う(実はそうじゃないのかもしれなけど)。
下はペーター・クリモというピアニストの演奏する「平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 BWV875 ニ短調」。
こちらも夏には仕上げたい。
あと1曲、プーランクの前奏曲をやるか? ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をきちんと仕上げるか迷っている。
師匠からはベートーヴェンの「ピアノソナタ 第6番 作品10-2」を勧められているが、さすがにショパンエチュードと平均律とベートーヴェンのピアノソナタは、音大受験生みたいでちょっと荷が重い。
さてさて。