発表会20日前、金子勝子先生のレッスンへ
金子勝子先生のレッスン頻度を2週間に一度にしていただいたので、あっという間に次のレッスンがやってくる。
教育大の音楽学部進学を目指していた高校時代は、1週間に2度、レッスンに通っていた。レッスンのない日も自宅で練習をしていたので、一見「ピアノ漬け」の毎日に見える。ところが、中学・高校時代を思い返すと、ピアノのほかに生徒会やボーイスカウトも積極的に活動していたし、しばしば一人旅に出かけたりもした。
今思うと、どうやって時間をやりくりしていたのだろう。きっと「夢中の集中力」が違っていたんじゃないだろうか。
ここ2週間ほど、発表会が近いので、毎日、ピアノに触れてはいる。だが、休日は子供の学校の保護者会に出かけたり、オペラを観劇したり、庭の整備をしたり。平日は帰宅後、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、洗濯したりで、たいてい気がつくと深夜0時。慌てて練習を始める始末。まったく上達しない。あの「夢中の集中力」を取り戻したいものだ。
さて、昨日は金子先生のレッスンだった。
仕事を19時に終えて、20時にご自宅にお伺いした。10分前に到着すると、漫画『キャッツアイ』の泪姉さん風(古い)の美女がショパンの「バラード4番」をレッスン中。見とれ、いや、聞き惚れてしまった。
ちょびっと彼女と会釈をして、私の番に。今日は発表会で演奏する2曲を見ていただいた。
ベートーヴェン/ピアノソナタ 第10番 ト長調 op.14-2 第2楽章・第3楽章(使用楽譜)
ショパン/練習曲 ヘ長調 op.25-3(使用楽譜)
暗譜はできた。しかし、今ひとつ定着していない。経験上、このままでは本番で暗譜が飛ぶ可能性が高い。ピアノを弾かずに練習するイメージトレーニングが重要。あと、2週間、通勤電車でやろう。
まず、ベートーヴェンのピアノソナタ。第2楽章、フォルテシモからピアニシモまでのダイナミックレンジが足りない。「フォルテシモは体全体を使って弾くように」と師匠。あと「緊張感のある弱音を、こういう風に」と実演いただく。指腹で弾く弱音と、指先で弾く弱音があるとすれば、第2楽章のテーマは、指先で弾く「緊張感のある弱音」だろう。あと、いくつか譜読みの間違いがあった、この段階(発表会20日前)で発見してよかった。
第3楽章。かなりテンポを上げて弾いてみたが、案の定、右手と左手のタイミングがズレてバタバタになってしまった。師匠と相談の結果、若干テンポを落として、「歌うこと」を重視することに。
最後、ショパンエチュード 25-3。うーむ、いくらやっても精度が甘い。師匠は「ずいぶんとよくなった」と言っていただいているが、なんせ、「耳のデフォルト値」がポリーニとトリフォノフの演奏なんで、どれだけ練習しても到達できない気がする。腹をくくって練習するしかない。
というわけで、明日、ホールでのリハーサルレッスン。そして、発表会1週間前に最後のレッスンを予約した。