夏の終わり、田舎の県立高校がまぶしすぎた
このひと月ほど、高校受験生の息子の学校説明会に5校ほど出かけた。
8月最後の日曜、都心から延びる私鉄の最果てにある県立高校へ。終着駅を下りて両側が果樹園の道を1キロ少し歩くと、やがて正門へと続くなだらかな坂道が。
緑の山に囲まれた白い2階建ての校舎、カマボコ屋根の体育館、土のグラウンドとサッカーゴール、教室の大型扇風機、窓から聞こえる蝉時雨……すべてが青春映画・アニメの舞台のよう。
思わずセカチュー(『世界の中心で、愛をさけぶ』)を思い出して、校庭で平井堅の「瞳をとじて」を口ずさんでしまった(笑)。
都会の私立男子校出身の私にとって、田舎の県立高校がまぶしすぎた。
大学進学率やら施設の充実やら、どうでもいいじゃないか。ここで同級生とバカして恋する3年間が送れたら、なんて素敵なんだろう。
この夏の私は、病的にノスタルジー。
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