180グラム重量盤LPレコードで聴いた20世紀の巨匠
今夜は「最高のオーディオでアナログレコードを聴こう」という趣味の会に参加しました。
私、ピアノにはこだわりがあるけれど、オーディオには人並みの興味しかありません。普段、音楽はiPhoneで聴くのが一番多いです。昔買ったステレオを、防音室に設置したことがありました。
だけど、CD自体を聴かなくなったので、結局、ステレオは廃棄してしまいました。
今日はオーディオマニアの男性が主催。ターンテーブル、真空管アンプ、スピーカーなどの機材のほか、防音室も入れると1000万円をかけていると! いやはや男性って、趣味に見境がないですね。
で、ちょっと興味深かったのは「重量盤」というアナログLPレコード。45回転のLPレコードの存在は知っていたけど、重量盤というレコードは知りませんでした
通常のLPレコードは130グラム。このレコードは180グラムと通常盤よりも50グラム重いのです。で、どんなメリットがあるのでしょう? それは、重量がある分、ターンテーブルの回転が安定し、レコードとターンテーブルの圧着度が増すので、レコードの溝と針の接触が安定する効果があるらしいです。
200グラムのものも出ていて、重量盤はジャズジャンルで充実しているとのこと。
で、音。
今日はウィルヘルム・バックハウスの『モーツァルトリサイタル』と、カール・リヒターの『バッハ・オルガンリサイタル』、2枚の重量盤を聴きました。
一言でいうと「幽霊が現れた!」感じ。
目に見えないのに、そこにバックハウスがいるのです。もちろん重量盤だけでなく、オーディオの性能によるものだけど、オカルトのような体験でした。
そうそう、一関のジャズ喫茶『ベイシー』に訪れたことを思い出しました。
そこにローチがそこで叩いているかのような立体感。いや、存在感です。デジタルでなくレコードであっても、50年以上前のライブを蘇らせることができるのか……。
一関のジャズ喫茶『ベイシー』の響きを体験(2015/10/9)
リヒターのバッハも、重低音が体を揺らすので、パイプオルガンならではの迫力がを感じました。
今風にいうと「ハイレゾLPレコード」とでも言いましょうか。ハマると100万円の単位でお金が飛んで行く、恐ろしい世界だと思いました。