師匠のレッスン、「身体全体を使って弾くための練習を」と

ピティナの全国決勝大会も終わり、師匠・金子勝子先生もほっと一息ってことで、このタイミングを計ってレッスンを予約していた。

今年はD級の審査委員長を務められ、生徒も4人ほどの生徒が全国大会に進んでいたので、レッスンはコンクール参加者が優先。私はほぼ2か月ぶりのレッスンだった。

レッスンいただいたのは次の3曲。

金子勝子/瞬発力のメトード(使用楽譜
ベートーヴェン/ピアノソナタ 第10番 ト長調 op.14-2 第1楽章・第2楽章使用楽譜ショパン/練習曲 ヘ長調 op.25-3使用楽譜

レッスンを始める前に、国際アマチュアピアノコンクール第1次予選、4人の審査員の講評を見ていただいた。「全体のバランスはよいと思っていたけれど、緊張したのかしら」と。「はい、何より弾き直しがダメでした」云々。今年の夏のコンクールの総括は、8月中にきちんとやってブログに記録しておかなければ。

レッスンは「最初にメトードをやってみて」と師匠。数年、ピアノの前に立つといつもやっている師匠のメトードを弾いてみせる。知らず知らずのうちに惰性でやってしまっているのだろうか。「左手4の指が入ってない」「2と4をもう少し」と、グランドピアノで弾いた音に耳をすませると、確かに微妙に粒が揃っていない。15分ほど、メトードの復習をした。メトードであっても惰性で練習するのはよくないと思った。

次に、ベートーヴェンのピアノソナタ。

第2楽章を中心に。「全般的には弾けているわね」と。修正すべき点は2つ、一つ目は重音が揃っていない箇所がところどころあること(特に下の箇所)。アルペジオにバラして部分練習する方法を教えていただいた。


もう一つは、スフォルツァンドをもっと意識することと、ピアニシモでの緊張感を大切にすること。

それから、ショパンの練習曲 op.25-3

これは1月から初めて、すでに8か月経過している。夏のコンクール前の2か月ほどはお休みしていたので、ちょうど半年目くらいだろうか。師匠は「ショパンの練習曲は、みんな1曲を半年かけて仕上げるイメージ」とおっしゃる。

前回のレッスンに比べると「ようやくレッスンいただける状態になった」感じ。とにかく弾き通せるようになったので、次の課題は「身体全体を使って弾くこと」。「うさぎさんは、腕だけで弾いている」「腕だけだと、ここ、フォルテの中のスフォルツァンドが出せないの」と(下の箇所)。


「左足で身体を支えて、丹田に重心があるような、こんな感じで」と実演いただいた。「これはベートーヴェンのソナタのフォルテシモも同じね」と。「身体全体を使う練習をやってみて」と指導された。

そういえば、これまでモーツァルトのソナタやらフレンチバロックやらばかりやってきたので、「身体全体を使ってピアノを鳴らす」ようなイメージを持っていなかった。新鮮な体験だった。

9月中旬に王子ホールでのピティナピアノステップに参加するので、次のレッスンは2週間後を予約。2週間、身体を使う練習をしなければ。


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