ピティナコンペティション、グランミューズ部門全国大会のプチ感想
昨日、初めてピティナピアノコンペティション、グランミューズ部門全国決勝大会を聴きに王子ホールに行きました。「初めて」というと、みんな意外な顔をされます。「うさぎさん、毎年、聴きに行ってそう」だと。実は初めてだったんですよ。
今回は門下の若女子がB1部門で全国大会へ。その他、アマコンでご一緒している知人・友人もB1部門、A2部門、A1部門で出演。ホールに着くと客席は面識のある方ばかりでした。特にステージに向かって右後方の座席。一番響きがよいので、どこのホールに出かけても、私のピアノ仲間はみんなこの一帯に固まってしまいます。
ただ、私、13時から阪田知樹くん&鈴木愛理さんのランチコンサートに出かけたので、王子ホールに着いたら、A1部門の演奏が始まる直前でした。その他の部門の演奏は聞けずじまい。
ですので、A1部門で印象に残ったお2人の演奏を備忘録として、ちょこっと感想を。幸い、お二人とも、1位、2位で入賞されたので、YouTubeに早くも動画が公開されています。
まず、2位を受賞された古谷まりさんのチャイコフスキーの「ドゥムカ Op.59」。
これまで私が聴いた、どの「ドゥムカ」とも違っていた。この曲って、フォークロアな趣が持ち味で、ある種の「土臭さ」が醸し出されるかが重要だと思っていました。そう、思っていたのです、昨日までは。古谷さんの演奏は音がキラキラとしていて、むしろ都会的だった。とてもメリハリが効いていて、キレッキレの「ドゥムカ」。これが意外にいい! こういう「ドゥムカもありなんだ」と、新鮮な驚きでした。侘び寂びを突き抜けると、「秀吉の黄金の茶室」に行きつくような……。
そして、もう1曲は優勝された栗本康夫さんのスクリャービンの「2つの詩曲 Op.32」。
王子ホールってピアノの音が響きすぎるのでしょうか? この日の演奏、全般的にLoudに聴こえた中、栗本さんのピアノの響きはとてもバランスよく感じられました。スクリャービン、色合いの違った声部が、ある旋律は中空へ、ある旋律は客席へと、それぞれ違った方向に飛んでいき、あたかもホタルの飛翔のよう。立体感が素晴らしかったです。
書きたいことは山ほどありますが、ここのところ仕事がパツパツのため、以上、ほんの備忘録でした。