猛暑日にこそ聴きたい! 松任谷由実「8月の日時計」

2016年8月20日

夏季休暇9連休の後の今週1週間はホント長かった。前半は猛烈な暑さで、お昼休み、レストランからオフィスに帰るだけでヘロヘロになりそうだった。後半は壮絶な豪雨で、お昼休み、レストランからオフィスに帰るだけでずぶ濡れになった(今日はデスマス調で書きたくない気分)。

そういえば、カンカン照りの六本木通りで、頭に浮かんだ曲があった。それは、松任谷由実の「8月の日時計」。

1999年発売、ユーミン30枚目のアルバム『Frozen Roses』(フローズン・ローゼス)に収録されている夏曲だ。私は松任谷由実は全アルバムを購入している。ユーミンフリーク、ユーミンマニア、ユーミンヲタである。そんな熱烈なファンである私ではあるが、1990年代のアルバムは、1992年の『TEARS AND REASONS』から1999年の『Frozen Roses』まで、不作続き、冬の時代であった気がする。

21世紀に入り、2001年の『acacia』でもって輝かしく浮上するのだが、1999年の『Frozen Roses』は先に光明が見えるものの、なおも闇の中という感想のアルバムだった。ただ、平凡パンチの表紙のイラストレーター、大橋歩氏が描いたアルバムジャケットだけは、全アルバム中5本の指に入る秀作だと思う。

そんな『Frozen Roses』。インドの音楽を連想させる実験的な「Rāga#3」は音楽ファンの間で評価が高いが、個人的には好きでない。私のiTunesで私がつけた5つ星評価を見てみると星2つになっている。このアルバムにおいて、私の5つ星は「8月の日時計」1曲だけ。4つ星が「恋は死んでしまった」「巻き戻して思い出を」のみだ。


ちなみに、全37枚のオリジナルアルバムの中で、一番好きな『時のないホテル』になると、全曲5つ星をつけている。


というわけで、私はアルバム『Frozen Roses』、ほとんど全曲を通しで聴くことがない。

ただ、唯一、「8月の日時計」は時折聴きたくなって、単独で聴いてしまう。ともかく、歌詞がよいのだ。

浜辺におりて ねころんだ8月の高い波の音
砂に伸びてる ボトルの影 日時計 きみに届くころ
たった独りの心は カモメになって 眩しさに溶けだしてゆくよ

なぜここにいて いつまでこうしてるか 今は思わずに
移ろってゆく 陽差しの哀しさだけ 素肌にとどめて
たった独りの世界で寝顔を見てる 眩しげに眉よせるきみを

この歌を聴くと、白砂の浜辺に寝転がり、隣に大好きな女子がうたた寝しているところを想像するだけで、どんなに肌を刺す日差しでもOK!と感じてしまう。この曲には、「せっかく8月なんだから、猛暑日もなくちゃ」とまで思わせてしまう魔力がある。

ところで、Googleこの曲名を検索すると、ソロピアノで演奏している女性・rufunifuさんの動画を発見した。

いい!

思わず、rufunifuさんが演奏する他の動画リストをチェック。何だか私と趣味が近いなぁ。私もユーミンのピアノソロ、YouTubeに公開してみたくなった。


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