25年後の『東京ラブストーリー』、50歳のカンチとリカにガックリ


買ってしまいました。コミック誌『ビックコミック スピリッツ』。今週前半、私たちバブル世代の間で話題沸騰、柴門ふみ『東京ラブストーリー』、25年後の続編(読み切り)が掲載されるってことでコンビニへ。

恋愛中毒の『東京ラブストーリー』 続編が発表されるの巻(BLOGOS)
「東京ラブストーリー」続編がスピリッツに、50歳になったカンチとリカが再会(ナタリー)

1991年放送、織田裕二(カンチ)、鈴木保奈美(リカ)が主役を演じたドラマ「東京ラブストーリー」は、平均視聴率22%! 今じゃ考えられませんが、これを見ないと翌朝、友人との会話に参加できないほど、話題のドラマだったのです。

ただ、実は私、当時、コミックの方は読んでませんでした。柴門ふみのコミックってストーリーは面白いんだけど、どうも人物の絵が今ひとつ好きになれなくて。

ここから先は半分ネタバレになりますが、「どうして僕たち、あの時、別れてしまったのだろう」という、そのまま小田和正の歌になりそうな内容でありました(笑)。あのーひ、あのーとき、あのーばしょで、きみに会えなかったなら♪であります。

 
50歳になったカンチは結婚した関口ひとみとの間に娘がいます。そして、リカはシングルマザーに。二人の娘と息子の出会いをきっかけに、カンチとリカは再会することになるのですが……この先はネタバレになるので伏せておきます。

ただ、結論をいうと、ありきたりというか、やっぱりというか、予定調和な結末でした。まぁ、50歳になった二人が今さら不倫に走るわけないですね(それはサムすぎる)。

これがね、15年後、40歳になったカンチとリカなら、ドラマティックな展開が待っていたのかもしれません。また、35年後、還暦を迎えたカンチとリカなら、恋愛がテーマとは違った人生の侘び寂びに持っていけたのかも。

50歳って微妙な年頃なんです。日の光が降り注ぐ午後2時の太陽ではなく、夕焼けが美しい午後5時の太陽でもなく、どっちでもない午後4時すぎの太陽とでもいいましょうか。“ガックリ”感は否めなかった。

私もあと数年で50歳になるのですが、若くはなく老いているわけでもない、人生における「所在なさ」という点ではリアリティーを感じた『東京ラブストーリー』でありました。

とはいえ、織田裕二、鈴木保奈美、江口洋介、千堂あきほ、あのキャスティングでテレビドラマ化して欲しいなぁ。


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