50周年演奏会が終わり、仕切り直しのレッスン
50周年演奏会、最後のリハーサルレッスンからちょうど1か月。月曜は仕切り直しのレッスンだった。
50周年演奏会リハーサルレッスン、最終回報告(2015/5/1)
持って行ったのは2曲。
デュフリ/クラヴサン曲集第4巻より「ラ・ポトゥワン」(使用楽譜)
ショパン/練習曲 変ホ短調 op.10-6 (使用楽譜)
デュフリ、選曲をお褒めいただく
まず、デュフリ「ラ・ポトゥワン」。
この曲は、今年3月、すでに古楽器演奏会のステージで一度演奏している。
古楽器演奏会「around1750」が終了(2015/3/31)
デュフリ「ラ・ポトゥワン」なので、かなり弾きこんではいる。弾き終えて師匠が「この曲、どこかに出すの?」と。いえ、実はすでに本番に出した曲なんです。順序が逆ですね。
前半はよく弾けている、と、課題は右の16部音符の山場。
右手親指に力が入っているらしい。もっと脱力しないと。また、ペダルを使って潤いのある響きをイメージしていたけれど、意外にパラパラとドライな音の粒にした方がいいかもね、と師匠と相談。
全般的に冗長になっていないか気にしていたが、師匠は「そうは思わなかった」と。よかった。12月の発表会の一曲目に、この曲を弾こうかな。
ショパン、「練習曲のテーマ」が分かってなかった
次にショパンの練習曲。
デュフリと違って、こちらは抜本的かつ根本的にダメ。まず、タッチが違っていた。アルトの16分音符を、ピアニシモで行方を持って弾けるようにならないとダメ。「この曲はそこができないと始まらないのよ」と師匠。アルトだけ抜き出して、スローテンポで一音ずつ、隣で師匠が弾くのを真似しながら一曲を通した。
指腹でていねいに弾くこと。ちょっとでも指が立つと音がカツンと鳴るのでやり直し。指腹で弾くピアニシモを、テンポを上げて弾くのは至難の業だな。非常に地味な練習曲だけど、この微妙なニュアンスが出せるかどうかで実力が測られると思った。
うーん、この曲は、「練習曲としてのテーマ」の根本的な部分に気づいてなかったようだ。ある程度できあがってからレッスンに持っていくよりも、先にレッスンで基本的な方針を確認してから練習にとりかかった方がよかった気がした。
著者/金子勝子 発行/ショパン社
自分の先生に、なかなか訊くことができない素朴な疑問や悩みに、師匠・金子勝子先生がズバリ本音で答えています。例えば、「二人の先生につきたいが、今ならっている先生に言い出せないのですが‥‥」「自分の先生のリサイタルのとき、楽屋に行ってもいいものでしょうか‥‥」「音大に社会人入学で自信が持てない‥‥」。ぜひ!