生「雪の華」聴きたくて中島美嘉のコンサートへ
ゼロ年代のJPOPでマイベストバラードを選ぶなら、中島美嘉の「雪の華」または平井堅の「瞳をとじて」でしょうか。今やカラオケのスタンダードナンバーですね。
大好きなJPOPだけど、いずれも生で聴いたことがなかったんです。一度は聴きたかった生歌、ちょうど、渋谷・オーチャードホールで彼女のコンサートがあったので、意を決して出かけました。
6時30分にコンサート開始。「まぁ、『雪の華』を歌うのはアンコールだろうな」と座席にどっしりと座ると、なんと一曲目だった! あちゃ、最初の10数分で目的を達成してしまった。
美嘉さんは白いドレス、彼女の両側は白い衣装の二人のクラシックバレエのダンス。美しかった。歌もバレエも観られてすごく得した気分(セコイ)。ライブはいいな。桜の花がすでに散って、ちょっと季節外れではありましたが。
「この後、知らない曲ばかりだったらどうしよう」と不安になりましたが、今回のコンサートツアーの彼女のシングルベストアルバムの発売に合わせたものだけに、彼女のヒット曲のオンパレード。いずれも、どこかで耳にした曲ばかりで十分に楽しめました。
演出はゴシック調のサーカスの雰囲気。全体を通して、二人の女性バレエダンサー、二人の女性サーカスアクター、一人の男性ブレイクダンサーが、歌を添えるような形でパフォーマンスを演じており、このクオリティーが高く目を奪われました。歌とダンスによるコラボレーションアートでした。
観客も一曲が終わってすぐにガガッと拍手をしたりせず、曲の曲の間の沈黙、余韻を楽しむ余裕があり、大人のファンが多い印象。ただ、MCは私のような“一見さん”にはちょっと入りづらい雰囲気だったのが残念。まぁ、ここはファンとのコミュニケーションの場なんでしょう。
あと、彼女ってテレビで見ていると、「歌いながらゆらゆらと揺れて変な歌い方をするな」とずっと思っていたのですが、あれ、コンサートで遠くから眺めるとすごく美しく見えるのですよ。病弱薄幸系歌姫って感じです。
いい歌といいダンスパフォーマンスで、That’s the entertainment!な夜でありました。