2015年の抱負、というより「現況まとめ」
昨年一番の出来事といえば、鍵盤ねこが家にやってきたことでしょうか。厳密にいうと音楽に関係ありませんね。
右は、初詣で持ち帰った破魔矢をガジガジとかじる鍵盤ねこ。たいてい最初、父親はペットを飼うのに反対するものの、実際に飼い始めると一番かまってしまうという典型的なパターンに、私、いま陥っています。
さて、2015年は未年。私、年男です。あと一回りで還暦とは! 本当に恐ろしい。
私の場合、一年に楽曲を3曲程度しか仕上げられないので、還暦まで12年であと36曲ってところでしょうか。いや、残り12年を大過なく生きて行けるとも限らないので(昨年は交通事故に遭いました)、30曲ってところが妥当かな。
そう考えると、「この曲だけは自分のモノにして死にたい」という楽曲には、そろそろ取り掛からないといかん!と強く思います。
とは言うものの、技術的にはいまだ道半ば(いや道二割くらい?)。特に「腕の脱力」については、ここ5年ほど取り組んでいるものの、先日の発表会の動画を見直すと、やはり肩に力は入っているし、左手の薬指が硬直していたり、思わず目を背けなくなります。
ヨーロッパに留学していた門下出身のピアニストに、この悩みを打ち明けたところ、「いやー、脱力は永遠の課題ですよ」と慰めてはもらったものの、一方「脱力するには、ある種、飛び降りる勇気が必要なんです」と意味深なアドバイスをいただきました。
うーむ、視界不明瞭ではありますが、歩き続けるしかないですね。
ただ、ピアノを再開した7年前に比べると、防音室やアコースティックピアノといったハードウェアの充実もさることながら、たくさんのアマチュアのピアノ仲間、ピアノ指導者の方々とお付き合いいただくことに恵まれ、一人思い悩むことはなくなりました。ピアノを愛する人とのつながりが、今の自分を支えていただいていることを日々実感しています。
その一方、今年は子供たちが大学、高校へと進学し、以前に比べると、趣味のピアノにお金をかけられなくなりつつあります。年に一度のコンクール、年に一度の発表会、年に一度のピアノステップ、年に一度のピアノ仲間とのオフ会、年四回程度の行事参加が「家計的な限界」でしょうか。
そういえば、師匠・金子勝子先生は、今年、指導者生活50周年。下は明文化された師匠の指導方針です。
ピアノを一生の友として、弾いて楽しめるレッスンとともに、種々のコンクールを身近な目標にし、その過程を重視しながら、さらに大きな夢を持たせ、音楽の本質を追求しつつ、個性ある指導者・演奏者になるよう願っております。
肩に力が入らない文章が好きです。
ピアノを一生の友として、弾いて楽しみつつ、アマコンを身近な目標に個性ある演奏を心がけよう。
このあたりが、今の私に妥当な目標でしょうか。