2014年のクリスマスは嵐のように過ぎ去った
年々、クリスマスの「ハレ感」がなくなっていきます。子供が大きくなって、おじさんになるというのは、そういうことなのでしょう。
クリスマスイブは夕方から、渋谷ヒカリエ最上階にあるパートナーの会社で長めの会議がありました。会議の合間、窓の外に目を移すと、富士山と世田谷方面の美しい夕景が。おじさんばかり、眺めのいい会議室で長めの会議とは、いやはやもったいない。ビルの下に目をやると、豆粒ほどのカップルが寒空の下たむろしていました。これが、ホントの「上から目線」。寂しすぎますわ。
結局、自宅に着いたのは夜10時30分で、テーブルの上にはクリスマスディナーの残骸しか残っていませんでした。何だか疲れてしまい、食器の洗い物もせず、深夜0時にはベッドで爆睡。
クリスマス当日は朝早く起きて、昨夜の洗い物を。普段の倍くらい食器がありました。クリスマスの日の朝6時から洗い物とは! 寂しすぎますわ。
夜、会社を辞める後輩の送別会があり、深夜0時に帰宅。息子へのクリスマスプレゼントが届いていました。『漫画版 世界の歴史(全10巻)』(集英社)。『漫画版 日本の歴史』はボロボロになっても楽しく読み返しているので、今回は『漫画版 世界の歴史』を。小学校高学年なので、さすがにサンタクロースはもう信じていませんね。
梱包を開けると、鍵盤ねこが不思議そうにのぞきにきました。お前には難しすぎるよ。猫に小判ならぬ、猫に世界史だ。
私自身のクリスマスプレゼントは、文庫クセジュのオリヴィエ・アラン著『和声の歴史』(白水社)を買いました。
税込で1296円。1980年代、私が学生だった頃、文庫クセジュは500〜600円くらいだった気がするのだけれど。もはや「文庫」とは言えない価格ですね。寂しすぎますわ。
そんなこんなで、ピアノに触れることのないクリスマスイブ&クリスマス当日でした。