練習日誌- モーツァルトのタッチを抜本的に見直す
バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 ロ短調 前奏曲とフーガ (使用楽譜)
モーツァルト/アダージョ ロ短調 K.540(使用楽譜
リハーサルレッスン。モーツァルトのアダージョ、最初の2小節で師匠から激しくダメだしを受けたのが、最初の3音目のBmの重音。何度も「鍵盤を叩かないように、すくい上げるように」と指示された。
これが響くホールで練習すると意外に難しい。ここはスフォルツァンドなのだが、鍵盤に手を触れたまま落とすとスフォルツァンドにならず、弱音のままになってしまう。たぶん脱力が完全にできていて、手の甲の重さでストンと落として瞬間に力を抜けば、よい音になるんだけれど、これが難しい。
で、自宅の防音室&アップライトピアノで練習してもホールの響きが出ないので、「できた」気になってしまう。発表会まで、広めのスタジオを借りてタッチの練習をした方がいいかもしれない。
後は、バッハのフーガの暗譜が甘いところを練習する。フーガの暗譜ってこわい。一声ずつ覚えていても、いざ三声で合わせると一声だけ居場所がわからなくなったり。
著者/マルセル・ビッチ、ジャン・ボンフィス
翻訳/余田安広 監修/池内友次郎
発行・/白水社
フーガって、厳格な形式やルールを想像していないだろうか? 著者いわく「フーガとは主題、主唱からはじまる、模倣に基づいた対位法的な展開」以外の何物でもないと。すごく簡単にいうと、「最初にメロディーを歌って、次にメロディーを多少アレンジをして、属調あるいは下属調でハモッて歌えば、これもフーガ」ってことだ。こちらのページでも書評を書きましたので、ぜひご参考に。